前節、後味の悪いゲームでしたが連勝を飾ったマリノス。
今シーズンも残りわずかになり、事実上の優勝争いもマリノスと川崎に絞られました。
勝点差もあまり離れておらず、ライバルの川崎は上り調子です。
マリノスは、アウェイとは言え落とせない一戦を迎えました。
スタメン
西村選手の負傷で、注目されたトップ下のスタメンはマルコス選手が起用されています。
また、外国籍選手の登録はヤンマテウス選手が外れるという選択になりました。
試合展開
試合は開始からホーム・京都が激しいプレスで優位に立ちます。
マリノスは、ビルドアップを上手く繋げず京都にカウンターを許す展開が続きます。
しかし、マリノスは仲川選手が効果的なポジション取りや得意のスピードで相手に脅威を与えていきます。
京都は、前半から良い形でプレスがハマるも決定機を決められません。
19分、京都はマリノスPA内での混戦からチャンスを迎えますが、GK高丘選手・喜田選手が気迫の守備を見せゴールを奪えません。
22分、マリノスは仲川選手がスペースに飛び出しチャンスを迎えます。
エウベル選手が仲川選手からのボールを受け、至近距離からシュートを放ちますが相手GKがセーブ。
23分、ゴール前でFKを獲得し、エドゥアルド選手が頭で合わせてマリノス先制。
その後、マリノス・京都ともにアグレッシブに戦いますが、前半はマリノスがリードして終えます。
後半も京都が激しい守備でマリノスを苦しめます。
しかし、49分でした。
CKの流れから松原選手がアーリークロスを送るとGK上福元選手が飛び出しパンチング。
ボールは、PA手前にいたエウベル選手にこぼれます。
エウベル選手が無人のゴールへループシュート。
ボールの軌道は、時間が止まったかのようにネットを揺らします。
エウベル選手の冷静さ・状況判断・技術が詰まった美しいゴール。
「やはり、エウベル選手はチートだw」
その後、京都は外国籍選手2名などを投入し反撃を試みます。
試合終盤にCKから京都が1点返しますが、反撃はここまで。
チャンスを確実に物にしたマリノスが2-1で勝利しています。
ハイプレスvsオーバーロード&アイソレーション
京都は、素晴らしいプレスを繰り出しています。
さすが、曺監督だなという良く鍛えられたチームでした。
マリノスは、京都のプレスを前に試合を通して苦戦しました。
しかし、マリノスは勝利をもぎ取りました。
その要因を探ってみましょう!!!
京都、統制されたハイプレス:名将が仕込む守備戦術
京都のフォーメーションは4-3-3です。
マリノスがビルドアップ時、CF山崎選手が下りてくるボランチのパスコースを消します。
WG(豊川選手・松田選手)がマリノスCBに対してSBをカバーシャドウしながらプレスにいきます。
それでもマリノスSBにボールが入る時には、CH(福岡選手・武富選手)が後ろからプレスに行く形になっています。
このプレスは、一定の効果を出しました。
マリノスは、ビルドアップでボールロストの脅威を常に感じていました。
マリノス式WGの強み:喉元に突きつけるナイフ
マリノスは、京都にペースを握られていました。
しかし、京都のハイプレスを逆手に取って鋭い攻撃を何度も仕掛けます。
その鍵は、攻撃時にあえて孤立する逆サイドのWGにあります。
マリノスの攻撃時は、以下のような特徴があります。
- 攻撃時は、選手が流動的に動きボールに関わっていきます(時には偽SBを使う)。
- 逆サイドのWGは、サイドに張る
上記、特徴の効果で相手守備陣は、逆サイドWGのマーカーを除きボールサイドに密集することになります。(オーバーロード)
つまり、ボールとは逆サイドにWG対SBの1対1が生まれます。(アイソレーション)
上図だと仲川選手vs佐藤選手。
WGの選手のクオリティが高いと、1対1を制して高確率でチャンスに繋がります。
この試合、仲川選手は佐藤選手に対してスピード・ドリブル突破・スペースへの動き出しで優位に立っています。
結果、仲川選手は、数多くの印象的なシーンを演出しています。
実は、マリノスのオーバーロード&アイソレーションで京都のプレスは諸刃の剣になっていました。
この脅威は、仲川選手・エウベル選手が交代するまで京都の問題になっています。
最後に:アウェイが鍵
マリノスは、今季ホームでの勝率79%。
一方でアウェイは、勝率38%。
アウェイを苦手としていることがわかります。
アウェイで京都に勝てたことは、本当に大きい結果です。
この試合を終えて、残りは6試合です。
内訳は以下の通り。
開催 | 試合数 |
---|---|
ホーム | 4試合 |
アウェイ | 2試合 |
残りアウェイ2試合(名古屋・神戸戦)をどのように戦うかが鍵です。
アウェイで勝てれば、ホームでも結果は付いてくるはず!!!
次節は札幌戦。
エドゥアルド選手は、累積警告で出場停止。
代役は、角田選手・畠中選手どちらが務めるかも注目ですね
またね٩(ˊᗜˋ*)و
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