前節は、”横浜ダービー”を圧勝したマリノス。
ようやく、自慢の攻撃力が爆発し調子を取り戻してきました。
今節の対戦も”ダービー”で湘南ベルマーレと戦います。
湘南は、現時点でJ1チームでは最多得点を挙げています。
エースは、町野選手です。
元マリノスファミリーである町野選手をどう抑えるかが注目です。
スタメン
試合展開
試合は、開始から湘南がペースを握ります。
マリノスのビルドアップに対して、セットしたブロックを築いてきます。
試合序盤は、湘南のブロックが機能します。
マリノスは、ほぼ自陣から脱出できません。
その間に湘南は、連続してチャンスを掴みます。
しかし、前半16分ごろ。
マリノスはビルドアップ時に立ち位置を工夫します。
そこから、湘南のブロックは機能しなくなります。
前半中盤からは、マリノスの決定機が増えます。
それでも湘南は、耐えます。
マリノスは、バーやポスト直撃が4回・GKソン選手のファインセーブで決定機を決められません。
前半は、両チーム決定機を決められずスコアレスで折り返します。
後半開始からは、マリノスペースです。
マリノスは、前半途中からの勢いそのままに惜しいチャンスを作ります。
すると、後半65分。
相手のパスミスを奪い、ロペス選手が決めきり先制点をゲットします。
先制点後もマリノスは決定機がありますが、2点目を奪えません。
後半81分。
湘南が一瞬の隙をつき同点。
その後は、両チームともにシュートチャンスを決めきれず・・・
試合は、1-1で終了しています。
マリノスとしては、数多くの決定機を決められず・・・
悔しいドローとなりました。
ブロックVSビルドアップ
この試合の構図は、ブロックVSビルドアップでした。
湘南の強固なブロックに対して、マリノスがスタイルを突き通す展開です。
前半序盤は、湘南のブロックが良く機能していました。
しかし、前半中盤以降は、マリノスに決定機が試合を通して多くありました。
「一体なぜ?湘南のブロックが機能しなくなったのか???」
考察していきます。
湘南のブロック:攻撃的守備配置
マリノスのビルドアップ時の湘南のブロックを確認します。
湘南の守備時のシステムは、変則的で3-3-4のような陣形です。
町野選手・阿部選手・タリク選手・平岡選手がマリノスの4人のDFの前に立ちます。
マリノスのボランチへの縦パスを徹底的に潰しに来ました。
4トップ気味にトップを配置してマリノスのCB・SBのパスコースを限定しています。
湘南の町野選手・阿部選手は、常に喜田選手・渡辺選手を監視しています。
タリク選手と平岡選手は、マリノスSB(永戸選手・山根選手)へマークに行きます。
湘南のブロックにより、マリノスは湘南陣内へボールを運べませんでした。
智将マスカットの修正:立ち位置ひとつでブロックを破壊する
湘南の守備時のブロックは、攻撃的な守備でした。
4トップ気味に配置してマリノスのCB・SBのパスコースを限定しています。
湘南のシステムは、前線に4人配置することで中盤に人を配置できません。
つまり、湘南の第一プレッシャーを超えれば広大なスペースが空いています。
湘南のシステム穴は・・・
- 4トップの背後
- アンカー脇
マスカット監督は、ポジションの修正を指示します。
実は、実況が前半16分にマスカット監督が指示していることを拾っています。
暇なときに確認してみてくださいw
ナイス実況でした!!!
マスカット監督は、中央に絞る4トップを広げることを選択します。
図はLSB永戸選手を例に取ります。
LSBの立ち位置を少し前に修正します。
これにより、LSBの前に立っているタリク選手を釣り出します。
すると、湘南の4トップ同士の距離が開きスペースへのパスコースが空きます。
空けたパスコースは、湘南の弱点へのダイレクトなルートになりました。
ロペス選手のポストプレーがいつも以上に機能したのも、広大な2つのスペースを利用できたからです。
SBの立ち位置を変更は、素晴らしい采配でした。
この修正により、2点以上取れる可能性が高かったと思います。
決定機の数から言っても・・・
最後に:やはり交代後が問題
この試合は、勝ちを逃してしまった。
そんな印象です。
バーやポスト直撃が4回とGKソン選手が素晴らしかった。
少しタイミングが違えば勝利していたと思います。
でも、2点目を取れなかったのも事実。
大きな要因は、交代後のWG。
エウベル選手と水沼選手が下がった後が機能していません。
攻守においてトーンダウンしています。
今後順位を上げていくには、ベンチ含めて活躍が不可欠なはず。
宮市選手の復帰が待たれますね・・・
またね٩(ˊᗜˋ*)و
コメント