【Jリーグ試合分析】2022.7.2 清水エスパルス vs 横浜F・マリノス 

アイキャッチ マリノス
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マリノスは、Jリーグ4連勝中と絶好調です。

対する清水は、この試合をクラブ創設30周年記念試合として、国立競技場で開催しています。
清水は、順位こそ残留争いに巻き込まれていますが、いつも以上のパフォーマンスを発揮しやすい状況です。
マリノスキラーの西澤選手もいるため、気を抜けない戦いになります。

スタメン

試合展開

試合は、終始マリノスのペースでした。
清水は、引いて守りチアゴ選手にロングボールもしくは、背後へのロングボールを狙っています。
前半10分、清水は自陣でのビルドアップが雑になりマリノスがボールを奪取。
レオセアラ選手から背後に飛び出した西村選手へパス。
西村選手が蹴り込み、マリノスが先制します。
前半13分。
マリノスは、押し込む形でビルドアップしますが、岩田選手がチアゴ選手にボールを奪われ一気にピンチ。DFライン背後に神谷選手が飛び出し独走状態になり失点。
その後は、マリノスが敵陣でボールを支配し決定機も迎えますが、得点を奪えず・・・
前半終了間際のロスタイム。
ビルドアップから永戸選手・西村選手・水沼選手と渡り、最後はレオセアラ選手が飛び込み、2-1。
この得点は、流れるような攻撃でした。特に最後の水沼選手の超高速クロスとレオセアラ選手が合わせる動きは、防御不能とも言えるスピード感。見事です。
後半47分、清水はサイドの折り返しにチアゴ選手がシュートし再び同点。
角田選手のブロックでボールの軌道が変わってしまう不運な失点。
後半49分。
敵陣のスローインが乱れた所をレオセアラ選手が拾い、凄まじいスピードのロングシュートを突き刺し3-2。
マリノスは、乗ってしまうと止まらない。
後半52分、サイドで岩田選手が粘り、見事な連携で西村選手・水沼選手とサイドを切り裂き、レオセアラ選手が押し込みます。
レオセアラ選手は、ハットトリック
さらに、後半88分。
ゴール前の混戦に抜け出す仲川選手が踊るような反転でクロス。
宮市選手が飛び込み5-2。
試合終了間際に清水にゴールを決められますが、5-3でマリノスが勝利しています。
マリノスは、嬉しいJ通算500勝達成です。

DAZN

清水の想定を超える、マリノスのビルドアップ

この試合のポイントは、清水がマリノスを自由にさせ過ぎた点にあります。
マリノスと対戦するチームは、ほとんどのチームが自由を奪うためビルドアップや全ての局面で激しくプレスを掛けます。
しかし、マリノスは相手チームがどんなに激しくとも、自陣からのビルドアップを丁寧に繋ぎます。
故に、対戦するチームがまず考えることは、マリノスのビルドアップに対して前衛で激しく守備をすること。
そこから、ショートカウンターを狙うというのがJクラブのマリノス対策の基本ともいってよいでしょう。
しかし、清水はそこを実践しなかった・・・

DAZN

清水の考え~マリノスのミスを誘いたい~

上の図は、マリノスのビルドアップのシーンです。
清水は、守備時4-4-2になります。
右にチアゴ選手・左に神谷選手の2トップになります。
清水は意図してか、マリノスのサッカーのクオリティで自然と陣形が下がったのかは不明ですが、全体が自陣深くに引きこもる状態になっていました。
仮に清水は、意図していたとすれば何が狙いだったのでしょうか。

清水の意図は、マリノスに攻撃のスイッチを入れさせないようにライン間のスペースを極端に狭くすることにあったと考えられます。
ライン間狭めるために自陣でスペースを消し、2トップはマリノスのボランチを囲んでコンパクトに陣形を保つようにプレスを限定しています。
そのため、マリノスのビルドアップの局面では、CB角田選手・畠中選手に清水の2トップはプレスに出ていきませんでした。
清水は、パスの受け手を封じ・CBの縦パスのミスを誘発させたかった。
仮に受け手がフリーになっていてもCBからの縦パスは、難易度とリスクがつきものです。
清水は、マリノスのCBはビルドアップをしくじると考え、あえてCBにボールを委ねています。

しかし、この清水の狙いは完全に当てが外れて後半途中までマリノスに蹂躙されます。
マリノスは、CF・OMF・ボランチ・SBが上手く連動しフリーになるよう動きます。
清水の狙いは、裏を返せばマリノスのCBはフリーでパスを出せることになる。
清水の狙いは、マリノス次第ということです。
仮に、マリノスのCBがボールを正確にビルドアップできれば、清水を一方的に殴ることができます。
そして、角田選手・畠中選手が想定を超えるパスのクオリティで清水の策を打ち破りました。

象徴的なシーンを1つ例に挙げます。

3点目につながる、岩田選手のサイドへの飛び出しまでのシーンです。
畠中選手に対しては、やはり清水はプレスに行かず引いて守ります。
そこにレオセアラ選手が一瞬の動きでパスを受けに戻ります。
この一瞬を畠中選手は見逃さず、正確なパス。
レオセアラ選手が受けて、水沼選手にポストプレー。
背後から岩田選手が飛び出します。
そして、3点目を決めることができました。

まとめ

勝因

最大の勝因は、CB角田選手・畠中選手に清水のプレスが緩かったこと。
→マリノスが勝負を決する4点目まで自由にボールを支配。

結果は、5-3ですが後3~4点マリノスが取っていても不思議ではありませんでした。

最後に:歴史的500勝達成

試合前からのセレモニーは、本当に素晴らしかったようですね
こういった記念試合は、順位表とは関係ない試合展開に成り得る可能性もありました。
それでも、マリノスは自分たちのスタイルを貫き5得点で勝利
たしかに失点場面や危険なシーンでは、課題はあるかもしれません。
それでも、マリノスのゲームモデルは攻撃的。
今節は、5得点取れたことを素直に喜びたいと思います
またね٩(ˊᗜˋ*)و

今シーズンは、優勝争いも残留争いも混戦です。
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