さあ、いよいよ2023シーズンが開幕します。
昨シーズン、見事に”J１王者”に輝いたマリノス。
対するヴァンフォーレ甲府は、J2でありながら天皇杯を制しました。
実はマリノス。
過去に５度スーパーカップを戦っていますが、全敗。
６度目の今回こそは歴史を変えたいところ。
スタメン
マリノスの注目は、GKとDFラインの並びです。
GK：４つ巴の守護神争い
GKは、高丘選手が移籍のため守護神争いが勃発しています。
今回は、オビ選手がスタメンになりました。
オビ選手は、昨シーズン出場機会に恵まれませんでした。
しかし、チームを献身的にサポートしてくれた重要な選手です。
オビ選手の今シーズンの飛躍に期待したいです。
RSB：新たなオプション
メンバー表を見た時、誰がどの配置か全く予想できませんでした。
CB本職が畠中選手・角田選手・上島選手と同時起用されました。
結果的に、上島選手がRSBで起用されています。
RSBの小池龍選手・松原選手の怪我の影響かと思われます。
しかし、昨季のマスカット監督は西村選手のコンバートも成功させています。
上島選手をどのように戦術に組み込むのか注目です。
試合展開
試合開始序盤は、甲府が躍動します。
マリノスは、久しぶりの公式戦でエンジンがかからずロストが目立ちます。
しかし、前半10分あたりからマリノスが持ち前のアタッキングフットボールを展開。
甲府のブロックを攻略し始めます。
前半29分、マリノスが先制します。
GKから華麗にビルドアップを開始。
最後は、ロペス選手の落としにエウベル選手が飛び込みました。
その後もマリノス優位で進みます。
しかし、前半終了間際。
マリノスは、ビルドアップのミスを突かれて失点してしまいます。
前半は1-1で折り返します。
後半も開始こそ甲府が攻勢に出ますが、マリノス優位で進みます。
後半15分、角田選手が起点となりロペス選手が抜け出します。
最後は西村選手が冷静に押し込み、マリノスが勝ち越しに成功します。
その後、スコアは動かず。
マリノスが2-1で勝利しました。
マリノスは、スーパーカップ6戦目にして初の栄光を掴みました。
両チームの狙い
ここからは、両チームの戦術について触れていきます。
結果的には、上島選手のRSB起用が勝敗の鍵となりました。
上島選手のRSB起用が、永戸選手の躍動に繋がります。
甲府の守備ブロック：ボランチへの縦パス警戒
甲府の基本システムは4-2-3-1です。
マリノスがビルドアップを開始すると可変します。
トップ下の長谷川選手がウタカ選手と並び4-4-2でブロックを形成します。
甲府は、マリノスCBにプレスへ行きません。
マリノスのボランチへの縦パスを警戒し、SBに出た瞬間にプレスへ行きます。
甲府は、いかにマリノスからボールを奪取するかに掛かっていました。
マリノスの狙い：永戸躍動の鍵は、可変3バック
マリノスは、永戸選手のポジションが効果抜群でした。
甲府のブロックが機能しなかった理由は、永戸選手のポジションです。
永戸選手の動きは、甲府のRSM鳥海選手・RSB須貝選手を混乱させます。
偽SBで永戸選手がハーフスペースかつライン間に移動します。
マークする鳥海選手はブロック形成のために付いていけません。
須貝選手は、サイドに張るエウベル選手・永戸選手の両方を一人で見なければなりませんでした。
これにより、甲府のブロックは機能停止になりました。
しかし、永戸選手のポジション取りの質は、昨季とあまり変わりません。
甲府戦と昨季での違いは、量です。
甲府戦での永戸選手の偽SBの動きは、かなり頻繁に行っていました。
通常であれば、ロスト後のリスクを考えるとかなりリスキーです。
マスカット監督は、上島選手をRSB起用することでリスクを低減させています。
上島選手は、RSBで起用されながらCBのように振舞っています。
SBとして偽SBやオーバーラップを掛けません。
永戸選手が偽SBの動きを掛けると、上島選手を右CBにして3バックに可変させます。
マスカット監督は、永戸選手を攻撃参加させるため左右非対称にしたのです。
恐らく、上島選手のRSB起用は基本オプションではないでしょう。
本職RSBが負傷のため不在だったから使ったのだと思います。
しかし、マスカット監督の起用は戦術的にも成功しました。
昨季の西村選手をトップ下にコンバートした手腕といい称賛に値します。
ただ人を当てはめるだけでなく、戦術的に落とし込んでいます。
ピンチをチャンスに変えて新オプションを手に入れました。
マスカット監督、ヤバすぎるｗ
どんだけ有能な指揮官なんだ・・・
最後に：新シーズンも目が離せない
6度目にして、ようやくスーパーカップを初制覇しました。
伝説の神戸とのPK戦など何故か勝てませんでしたからね・・・
ひと安心です。
試合は、スコアこそ接戦ですが内容は問題無かったかなと思います。
また、新加入の上島選手の印象はパス精度が高いと思いました。
先制点の起点となったパスも見事でした。
これからCBでの起用も見物です。
最後にオビ選手。
GKからの難しいパスを何度も成功させていました。
甲府戦は、好セーブなどもあり合格点だったと思います。
昨季もチームを献身的にサポートしていたので活躍は嬉しいですね。
来週は、シーズンを占うアウェイの川崎戦。
良い流れで迎えられるはず
またね٩(ˊᗜˋ*)و
