【ACL試合分析】2022.5.1 横浜F・マリノス vs 全北現代モータース

アイキャッチ マリノス
スポンサーリンク

はじめに

ベトナム集中開催の中3日ペースで行われたACL予選も今節で最終節となります。
マリノスはグループリーグで現在、首位での突破に大手をかけています。
今節は全北現代との対戦です。
相手は現在マリノスに次いで2位。
しかし、中国のクラブが出場を辞退しているために、レギュレーションは複雑になっています。
全北現代は最下位シドニーFCとのゲームが2位争いに置いて除外されるため、グループリーグ突破が決まっています。
マリノスが首位なのになぜか2位の全北現代が突破という不思議な状況w
マリノスの突破条件は今節に引き分け以上で首位での通過が決まります。
全北現代は前回対戦では0-1と負けていて、相手にとって不足なしですね

スタメン

試合結果

試合は前半開始早々にマリノスが全北現代のビルドアップをジョエル選手が引っかけて、Aロペス選手にボールが渡り冷静なフィニッシュで先制します。
しかし、11分にマリノスに致命的なミスが生まれます。
GKからのビルドアップでしたが、全北現代にトラップミスを奪われ、その流れからゴールを奪われ同点。
前半開始早々に両者得点を奪います。
マリノスはいつも通りボールをポゼッションしながら攻撃を仕掛けます。
対する全北現代は自陣深くにブロックを引き、前線のグスタボ選手目掛けロングボールを蹴りポストプレーをさせて、攻めようと試みます。

グスタボ選手は189センチの長身。
グスタボ選手とマッチアップするマリノスCBは實藤選手179センチ・岩田選手178センチと空中戦で苦戦しピンチになる場面もありました。
前半は両者チャンスがありましたが1-1で折り返します。
後半開始序盤は全北現代が攻め込む場面もありますが、試合は徐々にマリノスペースになります。
特にサイドを抉るマリノスらしい攻撃が、小池龍選手を中心に構築されチャンスを作りました。
しかし、決めきれずに試合は1-1のドロー
マリノスは首位でのグループリーグ突破を決めました。
この試合はマリノスらしい攻撃が目立ち良い部分と課題が出たと感じます。
それぞれ検証します。

サイド攻略

マリノスといえば、サイド攻撃です。
ACLでは調子が上がってきたものの、なかなか理想的な崩しが見られなかったのも事実です。
しかし、この試合は何度もサイド攻撃が成功した場面がありました。
その一つの代表例を見てみましょう。

まず、マリノスは自陣からクイックリスタートで素早く始めます。
これにより、全北現代の守備ブロックが固まる前に全北現代の陣地深くまで素早く運べます。
この素早く始めるクイックリスタートはマリノスの特徴の一つでもあります。
小池龍選手が全北現代の陣地深くまで運び宮市選手にボールを渡します。
小池龍選手はサイド攻撃をあきらめ、自陣に戻るフリで相手を釣ります。
そして、宮市選手からジョエル選手にパスした瞬間に小池龍選手はサイド深くに走ります(赤いエリア)。
ジョエル選手からダイレクトで小池龍選手にボールが入ります。
小池龍選手は中に低いクロスを送り、ニアに走り込んだ西村選手がフィニッシュ
結果としては、シュートはバーに当たり得点にはなりませんでしたが、素晴らしい崩しでした。
PA内には、西村選手・Aロペス選手・エウベル選手の3人が入り込んで得点の可能性が充分にあったシーンです。
このシーンは代表例ですが、試合を通して何度か小池龍選手を中心としてマリノスはサイドを攻略できていました。
しかし、今シーズンマリノスが抱えるサイド攻略後の課題もありました。
次は課題を見てみましょう。

エリキ・前田ロスは続く

今シーズンの課題だと個人的に思うシーンがありました。
課題はサイドを攻略した後のPA内の飛び込むタイミングが遅い事です。
もちろん上述の様にPA内に人数を掛けれる時もあります。
しかし、今シーズンのマリノスは早い展開もしくはCFの選手がポストプレーをしてサイドを抉った場合にPA内に飛び込む選手が間に合わない場面があります。
過去2シーズンのマリノスはサイドを抉りWGの選手がPA内に飛び込み、合わせる形が機能していました。
この試合の46分のサイド攻撃を見ます。

小池龍選手がAロペス選手に縦パスを入れます。
Aロペス選手が素早く背後に走る西村選手にパスを通してサイドを攻略します。
結果としては、西村選手が少しタメを作りAロペス選手がシュートを打ちました。
シュートは相手DFにブロックされています。

このシーンは西村選手にボールが渡った時にPA内に走り込めた選手は皆無でした。
PA内に飛び込む選手が遅かったため、全北現代のDFが間に合ってしまい得点できなかった
過去2シーズンはエリキ選手・前田選手とスピードに乗ったWGストライカー的な選手がPA内に飛び込みシュートするという形が機能していました。
この形は相手はほぼ防御不可の攻撃に等しく、スピードを重要視するマリノスの攻撃の代名詞でした。
しかし、今シーズンはWGストライカー的な役割をWGがこなせていないため、マリノスのサイド攻撃は破壊力が落ちています。
今後、マリノスが各大会で優勝を狙うには、早い展開でサイド攻略した瞬間にPA内に飛び込むWGストライカーの出現が鍵となるはずです。
現メンバーで言えば、スピードと体格の良さを持ち合わせる宮市選手と2019年優勝時にPA内の飛び込みができて、得点王を勝ち取った仲川選手に期待したいと思います。
また、このPA内に飛び込む形はポステコグルー政権時には約束事にされていましたが、マスカット監督は自由を与えている可能性もありそうです。

まとめ

まずはグループリーグ突破おめでとうございます(^^♪
Jリーグ組が参加したACL予選では一番厳しい組だったと思いましたが、首位での突破と誇らしい結果です。そして、マスカット監督の大胆ローテーションもあってマリノスは戦力として計算できる選手が増え、若手の角田選手・山根選手も大きな経験を積む事ができました。
ベトナム集中開催を勝ち抜き、チームは一層団結しタフになったと感じます٩(ˊᗜˋ*)و
また、決勝トーナメント1回戦の相手はヴィッセル神戸となりました。
ヴィッセル神戸はJリーグでは調子が悪いものの、リーグとは別物になる可能性もあります。
扇原選手・飯倉選手との再会がアジアの舞台というのも熱い(⊙ꇴ⊙)
なお、決勝トーナメント1回戦は8月18、19日に開催予定です(≧▽≦)
この調子でアジア制覇するぜ(☆∀☆)
またね(*゚▽゚)ノ

DAZN




コメント

タイトルとURLをコピーしました