【ACL試合分析】2022.4.19 横浜F・マリノス vs 全北現代モータース

アイキャッチ マリノス
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はじめに

ACL初戦となる前節を苦しみながら、開催国ベトナムのチームに勝利したマリノス。
今節の全北現代は韓国Kリーグを5連覇している名門チームです(°д°)
全北現代はマリノスがこのグループをストレートインで突破する上で最大のライバルとなります。
それだけに負けられない一戦です。

スタメン

※韓国チームの選手名は読み方がわからない選手が多いため、英語表記しています。

試合結果

試合開始序盤はマリノスのハイプレスに全北現代が苦しみます。
ハイプレスだけでなく、エウベル選手の個人技を中心に全北現代を翻弄します。
しかし、試合は徐々にマリノスのハイプレスに慣れてきた全北現代が守備からのカウンターでペースを握ります。
そして、前半30分に松原選手が相手陣内でボールをロストし、カウンターを許します。
その流れから全北現代の選手を松原選手がPA内で倒しPK。
前半31分に全北現代がPKを沈めて先制ゴール。
前半41分には岩田選手・エウベル選手が至近距離からシュートを放ちますが、GKとDFのブロックに阻まれます。
そして、後半も全北現代の守備が序盤から機能します。
後半61分、マリノスはマルコス選手ら3人を一気に投入します。
そこからはマリノスにもチャンスが増えますが、ゴールは遠く0-1のまま試合終了
ざっとこんな感じの試合展開でした。
この試合ではマリノスにも全北現代にもチャンスがありました。
マリノスも決定機を決めていれば試合はわからなかったと思います。

マリノスのサッカーができない理由を考察

この試合はチャンスがあったものの、マリノスのしたいサッカーができなかった印象です。
この試合にフォーカスして理由を考察していきます。

①ベトナムの環境
天気:くもり
気温:26℃
湿度:80%
風速:11km/h
以上が試合前の現地環境です。
やはり、湿度の高さが目立ちます。
この湿度が厄介で、日本では経験する事が無い数値です。
この数値が選手の運動量や疲労につながっていた事は明白です。
マリノス・全北現代ともに選手が試合の早い時間帯で足を攣っていた光景が見られました。
マリノスは、ハイライン&ハイプレスで攻撃時は選手が流動的に動きます。
対する全北現代は守備を固め、カウンターを狙っていました。
運動量が攻守において、激しく動くのはマリノスです。
この点が、マリノスの選手の動きが前半から止まってしまった原因の一つだと思います
運動量が落ちる=マリノスの流動性あるサッカーではなくなる

②選手編成

上記がマリノスのスタメン。
この試合で攻撃が停滞した理由は、編成の相性の悪さも要因の一つではないかと思います。
まず、全北現代は試合を通してブロックを引いてカウンターを狙っていました。
マリノスが押し込まれる時間はあまりありませんでした。
引いたブロックを崩せなかったのが、この試合でのマリノスです。
マリノスが自分たちでポゼンションをしたときに、あらゆる動きが足りなかったからブロックを崩せなかったと感じました。
その要因は大きく4つあったと思います。

1.全北現代のDFラインを押し下げる事ができなかった
これを行うにはDFの裏を取る事が有効です。
しかし、全北現代のDFの背後を狙う動きを西村選手以外に得意とする選手はいませんでした。
2.ライン間やハーフスペースの有効活用ができなかった
喜田選手が何度か試みましたが、回数や頻度が少なくマークのズレを作れませんでした。
後半、マルコス選手が何度も挑戦しチャンスを作れていましたが、スタメンで出ていた選手では見られず・・・・
というよりも、選手個々の特徴で、オフザボールを得意とする選手が配置されていなかった。
3.PA内及びポケットやニアゾーンに飛び込まなかった

マリノスの攻撃と言えば、サイド攻撃です。
この試合でのクロスは青いエリアからがほとんどです。
狙いたい場所としては赤いエリア付近からのクロスや侵入
クロスや選手の侵入する場所も問題があったのかなと感じます。

4.ゲームメイクする選手がいない
引いてカウンターを狙う相手にとって、守りやすい攻撃しかだせなかった
ボールを上手く散らしたり、相手の予測を超えるワンタッチのパスが無く
待ち構える相手に真っ向勝負を挑んでしまった。

つまり、全北現代は守りやすかった。

1.2.3.4.を踏まえての選手編成はどうだったのか
スタメンの選手のプレースタイルの特徴から選手の第一選択は以下の通り。
・Aロペス選手はポストプレー
・水沼選手は足元で受けてクロス
・エウベル選手は足元で受けて個人で突破(唯一、前半から相手の脅威になってました)
・喜田選手は守備専門
・岩田選手は守備に重きを置いている
つまり、エウベル選手は例外として、スタメンの中盤から前線の選手でDFの背後やライン間・ハーフスペース・PA内及びニアゾーンに飛び込みを得意とする選手は西村選手しかいなかった。
そして、相手の嫌がるゲームメイクをできる選手もいなかった。
引いたブロックで守る相手にとっては、今回のマリノスのスタメンは守りやすかったかなと思います。
マスカット監督によるスタメン編成は結果的に悪い方に出てしまった。
もちろん、スタメンの選手達はその分野にかけては日本有数の能力を持っている選手達。
しかし、今回の編成は相性の悪い配置にしてしまったかなと個人的には思います。
つまり、相手の選手を動かせなかった・・・・

マスカット流の派手なローテーションは有りか?

マリノスはJリーグでも屈指の選手層を誇り、2チーム分編成できるとも言われます。
しかし、Jリーグでもスタメンを大幅に変更し負けてしまうパターンが多いのは事実です。
マスカット監督は大幅にメンバーをローテーションしていくスタイルです。
ここには大きなメリットとデメリットが存在すると思います。
【メリット】
・選手の負担が減る。
・色々な選手にチャンスが巡ってきてモチベーションが高くなる。
・チームの底上げにつながる(角田選手台頭など)
・相手チームはスタメンを読めない
【デメリット】
・上手くいっているチームの勢いを削いでしまう可能性がある
・選手間の連携が深まりにくい
・継続して活躍するのが難しい
・選手同士の相性の良さを考慮できない

ローテーションって難しいですね。
みなさんはどう思いますか?
サッカーでは、”勝っているチームはいじらない”という言葉があるようにある程度は固定してもよいかもしれません。
ただ、スタメンを大幅にローテーションする事は悪い事ばかりでなくメリットも大きいです。
ローテーションが無ければ、角田選手の台頭も無かったかもしれません。
サッカーは選手起用ひとつでも奥が深いですね

まとめ

いかがでしたでしょうか?
ACLは第二節が終わったばかり。
まだ、後4試合ありますから、挽回は可能です。
次の試合は益々、落とせなくなりました。
次は4月22日オーストラリアのシドニーFCとの一戦
我がマリノスはオーストラリアを知り尽くしていると言っても過言ではありません。
次こそはやってくれるぜ٩(ˊᗜˋ*)و
やっちゃえ~NISSAN、マリノス(≧∇≦)

ちなみに最後のローテーション問題はみなさんどう思います?
”ようせい”は結論が出ませんw
またね(^O^)

DAZN



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