ホーム3連戦の最終日である浦和戦で復活したマリノス。
いよいよ、長かったリーグ戦もラスト。
クライマックスのアウェイ・ヴィッセル神戸戦を迎えます。
神戸は、前節・川崎戦敗れたものの2位川崎を追い込むなど油断できません。
Jリーグの中でも、イニエスタ選手・大迫選手など飛びぬけた個人能力が際立つチームです。
マリノスにとっては、まさに優勝前のラスボス。
スタメン
試合展開
試合開始早々は、優勝が懸かるマリノスの選手に硬さが出て神戸ペースになります。
神戸は、素早い攻守の切り替えと個人能力の高さを生かして攻めます。
大迫選手・武藤選手を中心としてマリノスを脅かします。
それでも前半7分、岩田選手がミドルシュートを放つとGK坪井選手がファンブル。
ボールは、ロペス選手とGK坪井選手が交錯しながらゴールイン。
しかし、VARが介入。
7分間と異例の中断時間を要し、得点取り消し。
この中断時間を機にマリノスの選手の硬さが解けます。
神戸の素早い攻守の切り替えを、持ち前のアタッキングフットボールで凌駕していきます。
前半25分、水沼選手がアーリークロス。神戸DF二人と永戸選手が競り合います。
永戸選手が潰れて、ボールはエウベル選手の元へ。
バウンドしたボールを芸術的なヘッドでエウベル選手が沈めます。
待望の先制点が決まりました。
その後もマリノスペースで試合が進みます。
ロペス選手・エウベル選手にチャンスが訪れるものの追加点は奪えません。
前半終了間際でした。
オーバーラップした酒井選手の高速クロスに武藤選手が頭で合わせて神戸が同点に追いつきます。
前半は、神戸に１チャンスをものにされ1-1で折り返します。
後半も開始早々は、神戸が素早い攻守の切り替えでマリノスを押し込みます。
後半50分、大迫選手が決定的なチャンスを迎えますが、シュートは高丘選手がキャッチ。
すると、後半52分。
神戸陣内深くでのFK。
水沼選手がGK直前でバウンドする頭脳的なキック。
GKが何とか防ぎますが、西村選手が押し込み2-1。
この得点以降、試合は完全にマリノスが支配します。
前半から素早いトランジッションを仕掛けた神戸は大失速。
神戸は、全体的に足が止まりサンドバック状態に・・・
そして、後半72分。
ロペス選手がポストプレーで水沼選手へ。
水沼選手が完全に抜け出し低いクロス。
すると、途中出場の仲川選手がエリア内で合わせてとどめの3点目。
その後もマリノスはアタッキングフットボールを繰り広げます。
そして、試合終了。
最後までアタッキングフットボールを貫き通したマリノスに歓喜の時。
クラブ通算5度目の栄光を勝ち取りました。
神戸の狙い：素早い切り替え+J屈指の個人能力の高さ
神戸のシステムは、攻守ともに4-3-3がベースです。
このシステムをベースに臨機応変に戦ってきました。
神戸のマリノス戦でのチームコンセプトは、以下の通りです。
素早い攻守の切り替え
神戸のキーマンは山口選手
マリノス戦でのキーマンは、山口選手。
山口選手は臨機応変に立ち回ります。
一列前に出て4-1-4-1の形などに変形しプレスを掛けたり・守備のスイッチを入れます。
神戸の攻守の切り替えは、代表クラスで能力の高い選手と上手く融合していました。
非常にソリッドなチームだったという印象です。
神戸の攻撃：PA内になだれWG
神戸の攻撃は、素早く奪って前線の大迫選手や小林選手にボールを預けます。
そこからのポストプレーで攻撃が始まります。
目的は、サイドを攻略しクロスです。
神戸は、クロスでの得点確率を上げるため、PA内に人数をかけています。
その特徴の一つがWGの攻撃時の関わり方です。
神戸のWG(武藤選手・汰木選手)はサイドの崩しではなくPA内に侵入してきます。
神戸の同点ゴールがまさに象徴的な形でした。
タレント集団を圧倒したマリノス
マリノスが1失点で乗り切れたのは、試合を終始支配したことが最大の要因です。
神戸の攻撃を多く作らせなかったことが勝因です。
神戸戦は、これまでの集大成だったと思います。
何かひとつ良かったでは無く、これまでやってきたことがマリノスの勝因に繋がっています。
精度の高い流動性と攻撃力・やり続けるハイプレス＆ハイライン・相手のプレスを無効化するビルドアップなど・・・
これらが発揮され、神戸を圧倒しました。
最後に：優勝おめでとう
今回の記事は難しかったｗ
戦術的に試合を観ようと思っても、感情が邪魔をするｗ
何とか書き切りました。お付き合いいただきありがとうございました。
マリノスは、見事Jリーグを制しました。
本当におめでとうございます。
なんと最多得点・最少失点と文句無しの優勝。
今シーズンは、色々なことがありました。
エース前田選手の移籍・シーズン開幕前でチアゴ選手の退団。
チーム内でのコロナ感染など順風満帆なスタートでは無かった。
シーズン開幕後も、ACL・ワールドカップイヤーの影響で超過密日程。
度重なる、納得のいかない判定もありました。
宮市選手の負傷など多くの逆風もあった。
それでも、Jリーグのサポーターの中で今年一番幸せな気分になれたのはマリノスサポーターです。
マリノスに関わる全ての方々のお陰です。
個人的にも、今年からブログでマリノスの試合分析記事の投稿を始めました。
そんな中で、最高の結果をもぎ取ってくれた。
本当にありがとうございました。
マリノスサポで良かった。
もう来シーズンが待ち遠しいｗ
またね٩(ˊᗜˋ*)و
