ホーム3連戦の最終日であり、今シーズン最後のホームゲームを迎えました。
マリノスは、残留争いの下位相手にまさかの連敗中。
優勝に向けて、いよいよ後が無い状況です。
対戦相手は、浦和レッズ。
浦和はリーグ戦こそ中位に沈んでいるものの、今シーズンのACLでは決勝に進出。
そして、前回対戦時は3点差を追いつかれた相手です。
マリノスとしては、前回の雪辱を晴らして優勝に向かいたい。
スタメン
試合展開
試合開始から両チームは、アグレッシブに戦います。
マリノスもいつも通り攻撃的な姿勢を示します。
対する浦和も酒井選手のオーバーラップや松尾選手のドリブルなど、個人能力の高さをうかがわせます。
試合は徐々にマリノスの多彩な攻撃とハイプレスに浦和は窒息。
マリノスが圧倒していきます。
前半16分。
マスカット監督らしい攻撃が発動。
ゴールキックから喜田選手がダイレクトで前方にパス。
ロペス選手がポストプレーで落とし、渡辺選手・水沼選手と繋ぎシュート。
こぼれ球をエウベル選手が押し込み先制。
先制点を機にマリノスがさらに躍動します。
前半36分のCK。
永戸選手がキックミス。
これが幸運にもエウベル選手のもとへ。
エウベル選手が2人の間を突破し、最後はロペス選手が押し込み追加点。
前半は2-0でマリノスがリード。
後半56分、浦和のビルドアップを渡辺選手がカット。
エウベル選手にボールが渡ると独走し、この日2点目。
さらに、後半65分にはCKをニアで反らしロペス選手が飛び込み4点目。
その直後、ユンカー選手に1点返されますが、浦和の反撃はここまで。
試合はマリノスが4-1と圧勝しています。
策士、策に溺れたリカルド監督:冷静だったマリノス
この試合は、浦和がマリノス対策として特殊な配置で挑んできました。
しかし、浦和・リカルド監督の施した策は完全に失敗に終わっています。
むしろ、マリノスはリカルド監督の采配によりスムーズに攻撃できました。
マリノスがスコア・内容ともに圧倒できた要因は、リカルド采配にあります。
エウベル&永戸を恐れる浦和:脆弱になった中央
浦和のシステムは、特殊な配置でした。
マリノスが攻撃時にRWGに配置されている大久保選手がWBに移動しています。
そして、トップ下の江坂選手が大久保選手のいたRWGに移動しています。
全体で見るとシステムは5-2-3です。
浦和5-2-3の配置は、マリノスの左サイドを警戒していたからだと思われます。
マリノスの攻撃の起点である永戸選手とエウベル選手の突破を封じたかったのではないでしょうか。
浦和は攻撃時、スピードを持って大久保選手・酒井選手が後ろから攻撃参加をするというのが狙いだった。
しかし、浦和5-2-3は、マリノスの勢いを加速させてしまっています。
その原因は・・・
中盤の数的優位性
青いエリアに注目してください。
中盤はマリノス3人vs浦和2人。
マリノスの攻撃は、トップ下やSTがライン間で起点を作ります。
江坂選手がRWGに移動しているため中盤の数的関係はマリノスが常に優位にありました。
さらに、ロペス選手がSTから下りてくる時もあるため4対2の時もあります。
中盤の数的優位を生かしマリノスを支配しています。
この配置は、前半終了時まで続きました。
リカルド修正:時すでに遅し
浦和は、後半開始からシステムを変更します。
上述したマリノス対策5-2-3が機能していなかったからです。
リカルド監督は、中盤の数的不利が結果に影響していると気が付いたためだと思われます。
後半開始から江坂を従来通り中盤に下げます。
後半開始からの浦和のシステムは5-3-2。
中盤の数的不利を同数に戻しました。
しかし、今度は上図の赤いエリアである2トップ脇及び3センターのサイドが空き始めます。
2点差が開いてからのリカルド監督の修正は、時すでに遅し。
2点のアドバンテージを得たマリノスの選手は精神的にも冷静になっていてSB・ボランチが空いているスペースを利用して試合を支配しました。
最後に:リカルド采配は幸運
浦和リカルド監督が、自滅ともいえる策を施してくれたことはラッキーでした。
結果的には、大勝。
マリノスは、復活し最終戦に向けて自信を深められたと思います。
相手の奇策にも動じないチームは、ずっとスタイルを持ってやってきた結果だと思います。
マリノスの選手達とチーム作りを誇らしく思います。
先制点や2点目は運も少なからず味方し、重圧から解放されました。
反撃のトリコロール!!!
次はいよいよラスト。
ここで全てが決まる。
全マリノスファミリー総動員で勝利を祈りましょう!!!
またね
コメント