【ACL試合分析】2022.4.28 横浜F・マリノス vs ホアンアイン・ザライFC

アイキャッチ マリノス
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はじめに

今節は第5節ホアンアイン・ザライ戦です。
ホアンアインはACL初戦で戦いましたが、苦戦した相手です。
直近では、マリノスも敗北している全北現代に1-1のドローという結果を残しています。
ホームという事もあり、油断のできない相手ですね。
マリノスは全北現代の結果次第では、この試合でグループリーグ突破が決まるため重要な試合です。
また、前節の第4節も試合分析しているので、見てくれると嬉しいです。

スタメン

試合結果

試合開始前の現地の環境は気温31℃・湿度62%です。
マリノスは前節からスタメンを8名変更しています。
前節からようやく調子を戻してきたマリノス。
この試合も簡単なパスミスが減り、選手の動きも軽い印象です。
前回対戦時にいなかったマルコス選手が相手のライン間でポジションを取り、起点を作ったり相手のマークを引き付けます。
マリノスはこのマルコス選手のポジション取りの効果もあり、ハイテンポでボールを動かせました。
一方、ホアンアインは前回対戦時と同じ様にシステムは5-3-2です。
5バックは攻撃時にほぼ参加せず、ゴール前のスペースを消しています。
ホアンアインは奪ったボールを素早くマリノスDFの背後もしくはブランドン選手にポストプレーさせて、素早く攻める事をベースとしています。

しかし、試合は前回対戦時の反省を生かしたマリノスが試合を終始コントロールします。
マルコス選手のPKとCKから畠中選手のヘッドでマリノスが2-0で勝利しています。

マスカット監督 vs キャティサック監督

この試合は前回対戦時よりもマリノスが躍動しています。
その原因は何だったのか?
”ようせい”なりに考察したいと思います。

【現地環境】

開催地:ベトナム
気温:31℃
湿度:62%

天気:くもり
高温・多湿でかなり厳しい環境です。
現地環境ではホームのホアンアイン有利

【コンディション】


マリノスは、試合ごとに半数以上の選手をローテーションしてスタメンを変えています
対して、ホアンアインはこれまでの試合で同じメンバーを9人スタメンで使っています。
コンディションでは、マリノス有利
ホアンアインはホームですが、マリノスよりも選手の疲労が溜まっていたと思われます。

【両指揮官の試合前プラン】

試合前のプランこそがこの試合の優位性を大きくマリノスに引き寄せた要因だと思います。

この試合の大まかな構図としては、マリノスのポゼッションvsホアンアインの守備ブロックです。

前回対戦時とマリノスはビルドアップに関して、大きくプランを変更している様に見えました。
マリノスと言えば、偽SBというイメージがあるかと思います。
マリノスはビルドアップ時に偽SBを使い攻撃していきます。
一方、偽SBは守備時でも一番危険な中央のスペースを埋める事ができる利点があります。
しかし、前回対戦はホアンアインがマリノスを良くスカウティングしていました
ホアンアインは前回対戦時に敗れはしたものの、偽SBの無効化に成功しマリノスを苦しめました
ホアンアインは以下の様にマリノスの偽SBに対して、5バックで中央とサイドをケアする対策をしています。
詳しくは前回対戦時の試合分析記事を読んでください。
その記事の偽SBvs5バックに記載しています。

↑は前回対戦時のマリノスのビルドアップ時の構図です。
今回もホアンアインのキャティサック監督は成功体験から同じ様に戦おうとします。
ホアンアインとの前回対戦時は、マリノスはSBが偽SBの動きで直接ビルドアップに関わり攻撃を試みています。なお、マリノスはホアンアインとの対戦に限らず、SBが偽SBの動きをしてビルドアップに積極的に関わるのが、デフォルトです。
キャティサック監督はマリノス対策としてシステムを5-3-2
中盤3枚で中央を閉めて偽SBにプレスをかけやすくして、5バックでマリノスのWGがポケットに侵入するスペースを消します。
これがホアンアインのプランでした。

しかし、マリノスのマスカット監督は前回対戦時と同じ様にビルドアップはしませんでした。
この試合に限りマリノスは両SBがビルドアップ時に偽SBの位置取りを極力せず、したとしても
囮に使っていた印象です。

↓前半9分のシーンを例に、見てみましょう。

畠中選手がビルドアップを開始するシーンです。
このシーンであれば、前回対戦時だと黄色のエリアの永戸選手がボールを受けていたと予想されます。
しかし、畠中選手はエウベル選手にパスを出し、永戸選手はインナーラップして背後でボールを受けクロスします。
残念ながら、クロスは失敗に終わりますが前回対戦時と明らかにボールの流れが違うような印象を受けます。
この様に偽SBを経由せず、攻撃する事により事前のプランとの差異でホアンアインは前線と中盤のプレスが空転します。
それに加え、今回はマルコス選手がいます。
ライン間のポジション取りが上手いマルコス選手がいたためホアンアインのマークはさらに曖昧になり、マリノスが試合を支配できました。
偽SBを囮にした戦術をホアンアインが修正する前に、先制点を取ったマリノスはプラン通りだったと思います。
短期間でチームを修正するのは難しいですが、修正し実行できたマリノスは流石ですね
恐るべき、智将マスカット監督

まとめ

見事にマリノスが勝利し、首位キープです٩(ˊᗜˋ*)و
今節での突破決定とはなりませんでしたが、最終節の全北現代戦に向けて良い流れできている事は確かです。
これでマリノスは3試合連続無失点です。
ACLでこの数字は素晴らしいです。
この調子で全北現代を倒したい。
前回対戦時の借りを返すぜ╭(°ㅂ°)╮╰(°ㅂ°)╯
またね(*゚▽゚)ノ

DAZN



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