開幕戦でドイツに歴史的勝利を飾り、世界を驚かせた日本。
最高の形で迎える第二戦目の相手はコスタリカ。
コスタリカは、開幕戦でスペインと対戦し大敗。
日本戦で敗れれば、予選敗退が決まります。
日本は、結果次第で今節にも決勝トーナメント進出が決まる重要な一戦でしたが・・・
スタメン
日本は、ドイツ戦からスタメンを5名変更。
過密日程を考慮してローテーションをしました。
日本は、ドイツ相手に効果を示した3バックをコスタリカ戦でも使うのか見どころです。
対するコスタリカは、試合の進め方に注目が集まります。
後が無いのは、コスタリカです。
勝利しか許されない状況です。
つまり、試合のどこかで攻撃的に来るはずです。
試合展開
開始早々は、日本・コスタリカともにアグレッシブに戦います。
日本は、相馬選手のドリブル突破。
コスタリカは、フィジカルを生かし日本陣内でセットプレーを獲得していきます。
試合は前半10分以降にコスタリカがブロックを形成します。
日本がボールを支配してコスタリカが守るという構図になります。
前半35分には、戦前の予想通り日本は3バックにシステムを変更。
それでも、試合の展開に変化はなく前半終了。
後半開始から日本は選手交代を行い、完全に3バックで戦います。
後半開始早々に守田選手・浅野選手・遠藤選手と立て続けにチャンスが訪れます。
しかし、GKナバスを中心とした粘り強い守備を前に得点できず。
その後も、三笘選手・伊東選手など攻撃陣を次々に投入。
日本は勝利を目指します。
しかし、後半35分。
日本に悪夢が・・・
自陣に放り込まれた何でもないボール。
吉田選手が中途半端なボールを蹴り上げる。
これに守田選手が反応できず、コスタリカへボールが渡り失点。
日本は、自らのミスにより先制点をプレゼントする形に・・・
日本は、試合終盤でのまさかの失点。
まさに自滅。
日本は、コスタリカ唯一の枠内シュートを沈められ地獄に突き落とされた。
戦術分析:コスタリカの狙いと日本のシステム変更
ここからは、戦術的に分析を行います。
「なぜ、日本は攻め切れなかったのか?」
「3バックに変更した意図は?」
コスタリカの狙い:勝負時まで耐える
コスタリカは5バック。
特徴は、中盤とライン設定。
中盤4枚は、選手間の距離を極めて短く配置していました。
ライン間にボールを入れさせず、日本の攻撃をサイドへ誘導。
攻撃を停滞させる意図がありました。
最終ラインは、低く下げることもいとわずに背後のスペースを消しています。
コスタリカは、勝負どころまで無失点で行きワンチャンスに賭けていた。
コスタリカは、勝利以外に道はありませんでした。
前半の早い時間帯から自陣にブロックを引いて守ります。
予測ではありますが、ドイツ戦での日本ベンチの采配を見て賭けていたのではないでしょうか。
つまり・・・
勝負どころは、日本が交代策でバランスを崩し前掛かりになる瞬間!!!
ドイツ戦で話題となった攻撃的采配をコスタリカは待っていたのではないでしょうか。
日本のシステム変更の意図
コスタリカの攻撃は、試合を通して全く脅威ではなかったです。
ミスさえなければ無失点で終えられた可能性が高いです。
しかし、脅威に成り得るポイントはありました。
それは、キャンベルです。
コスタリカのキャンベルは攻撃時、マッチアップする堂安選手に対して優位でした。
強烈なフィジカルを武器にコスタリカのボールの納め所になり、日本の右サイドに脅威を与えています。
試合を通して唯一の脅威であるキャンベルを封鎖するために3バックに変更します。
日本はキャンベルに対してシステム変更前は数的同数でした。
日本は、5バックにすることでキャンベル相手に3対2の数的優位を確保しています。
この効果により、コスタリカの唯一の脅威を封じることに成功しています。
日本が得点出来なかった理由:自ら罠に飛び込む日本
日本が得点できなかった原因は、相手の土俵に乗ってしまったことです。
コスタリカのシステムは5-4-1。
特徴は中盤の4枚。
中盤4枚はできるだけ距離を短くしています。
日本のボランチ・CBによる中央のアタッカー陣へのパスを遮断するためです。(青いエリア)
つまり、コスタリカが一番守りを固めている場所といえます。
しかし、日本はコスタリカが堅く守る中央に固執しています。
自らコスタリカの守備陣に飛び込んでいました。
コスタリカから得点を奪うには???:ピッチの自主性の限界
ここからは、どのように戦うべきだったのか考察します。
上述した通り、コスタリカは中盤4枚が距離感を短くしています。
逆に言えば、コスタリカの中盤4枚を攻略できれば得点の可能性が上がる!!!
日本は、コスタリカの中盤4枚の距離を広げて中央のパスコースを空けたい。
コスタリカのシステムは5-4-1。
さらに距離感の短い中盤4枚を考慮してます。
「コスタリカのシステムで一番大きく空いているスペースはどこか???」
コスタリカのシステムの穴は、中盤4枚の脇のスペースです。
中盤4枚の脇のスペースにボールを配給し、逆の同じスペースにボールを運ぶ。
この繰り返しを続け、コスタリカの中盤4枚のスライドを誘導する。
スライドが繰り返し行われば、綻びが生じ中央のパスコースが空く可能性が高い。
1人だけ気が付いていた伊藤選手
実は、1人だけ中盤4枚の脇のスペースに気が付いてた選手がいます。
途中投入された伊藤選手。
伊藤選手は、中盤4枚の距離感を広げようと何度もこのスペースでパスを受けています。
しかし、伊藤選手の逆サイド側では中盤4枚の脇のスペースを使う選手はいませんでした。
森保ジャパンは、選手個々のアドリブ性が強く伊藤選手の狙いは成功しなかった。
もし、伊藤選手と同様に中盤4枚の脇のスペースに気が付いた選手がいれば結果は変わっていたかも・・・
選手がピッチ上で気が付く理想は、本当に完成するのだろうか・・・
ベンチから指示が出ていればと悔やんでも悔やみきれない。
最後に:本気のスペインが待っている
ドイツに勝った貯金を吐き出してしまいました。
それもミスからの失点。
日本としては、精神的ダメージがかなりデカい。
試合を観ていたファンも同様ではないでしょうか。
なお、スペインとドイツは引き分けでした。
この結果、最終節で全チームに突破のチャンスがあります。
次に対戦するスペインも突破が決まっていません。
つまり、最終節は本気のスペイン相手に勝点を奪取しなければいけない。
本当に難しいミッションになってしまった・・・
日本はどのように戦うべきなのか、今から頭が痛いw
でも、選手達は絶対にあきらめないはず!!!
だからファンも応援するのみ
またね٩(ˊᗜˋ*)و
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