今年のJ1リーグは、優勝争いも残留争いも混戦です。
今年は、ワールドカップイヤーとなり例年よりも過密日程です。
我らがマリノスは、ACLもベトナム開催と他チームよりも大変なスケジュールでした。
そんな、J1も第17節vsガンバ大阪戦で前半戦が終わりました。
J1後半戦に向けて、マリノスの総括と課題から見える補強ポイントを考えていきます。
フォーメーション:基本形は4-3-3
2022年シーズン、マリノスのシステムは全ての試合で、中盤三角形配置の4-3-3です。
控えの選手を()で記載していますが、マリノスはローテーションを激しく行っているためスタメンと控えの選手に明確な線引きは無いです。
唯一、J1全試合フル出場したGK高丘選手は絶対的な存在といえます。
順位と勝敗
順位 | チーム名 | 勝点 | 得失点 | 試合数 | 勝 | 分 | 負 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 横浜F・マリノス | 34 | 14 | 17 | 10 | 4 | 3 |
2 | 鹿島アントラーズ | 33 | 7 | 17 | 10 | 3 | 4 |
3 | 川崎フロンターレ | 33 | 6 | 17 | 10 | 3 | 4 |
4 | 柏レイソル | 30 | 10 | 17 | 9 | 3 | 5 |
5 | サンフレッチェ広島 | 27 | 7 | 16 | 7 | 6 | 3 |
順位:1位 10勝4分3敗
トータル勝率:58.8%
ホーム勝率:75%
アウェイ勝率:44.8%
以上のデータからマリノスは、ホームで圧倒的な強さを誇っていることがわかります。
ホームで勝ちを逃したのは2試合です。
C大阪・鳥栖戦の引き分けでした。
C大阪戦は、終了間際にCKから失点。
鳥栖戦は、大雨の三ッ沢競技場でサッカーをまともにおこなえる環境ではなかった。
いずれも、勝利する可能性は、十分にある試合でした。
しかし、順位表をみても1~3位まで勝ち点1しか離れていないため、取りこぼしはできない状況です。
得点と失点
得点・アシスト
順位 | 選手名 | 得点数 |
---|---|---|
1 | Aロペス選手 | 7 |
2 | 西村選手 | 5 |
3 | 仲川選手 | 4 |
4 | 水沼選手 | 3 |
順位 | 選手名 | 得点数 |
---|---|---|
1 | エウベル選手 | 3 |
1 | 水沼選手 | 3 |
1 | マルコス選手 | 3 |
1 | 宮市選手 | 3 |
得点は、17試合32ゴール。1試合当たり1.88ゴール
マリノスは前半戦で最多得点チームとなっています。
前半戦30ゴールを超えたチームは、マリノスのみ。
得点に関しては、合格点と言っていいでしょう。
得点者のバランスも良く、CF・WG・トップ下の選手と前線の選手が満遍なく得点を重ねています。
アシストに関しては、前半戦は3アシストがチームトップで4人の選手がいます。
いずれもWG・トップ下と綺麗に並んでいます。
チームとしての得点デザインが、狙い通りの結果と言っていいでしょう。
失点
失点は、17試合18失点。1試合当たり1.05失点
そのうち6試合を完封しています。
マリノスは、1試合当たりの平均得点数と平均失点数の差が0.83です。
1点近くのゴール差があるため、失点に関しても合格点です。
前半戦ポジティブな点
今シーズンは、ACL参戦とワールドカップイヤーで過密日程です。
つまり、今シーズンのJ1は総合力が鍵となります。
そういう意味でマリノスは、他チームよりも優れていました。
絶対的な存在としてJ全試合フル出場したのは、GK高丘選手のみです。
他ポジションは、試合ごとに大きく選手をローテーションして乗り切っています。
負けた試合や勝ち点を落とした試合はありますが、誰が出てもマリノスという試合を続けられました。
今シーズン開幕からマスカット監督が、ローテーションをしながら選手に経験を積ませたことが功を奏した形になります。
その中でもポジティブな点をピックアップすると以下の通り。
- マルコス依存の脱却
マリノスは、2019年からずっとマルコス依存に陥っています。彼が試合に出場するかでマリノスのサッカーの質が大きく変わっていました。しかし、今シーズンは西村選手がトップ下でフィットします。西村選手は、ストライカーの選手です。誰が予想できたでしょうか・・・
運動量の多さとライン間を取る動きでチームの中心選手になりました。
西村選手はマルコス選手と比較すると、ストライカー気質なトップ下となっています。 - 角田選手の台頭
若く貴重な左利きCBです。試合によってはSB起用もありました。角田選手は、対人戦も強く・若いですがミスの少ないCBでビルドアップ能力にも長けています。同タイプにエドゥアルド選手もいるため左CBは安泰です。 - 新戦力フィット
このポジティブ要素は、もはやマリノス名物ですね。
マリノスは、他Jクラブと比較しても異質なサッカーを展開します。
そのため、選手が毎シーズンフィットに時間がかかると言われています。
しかし、毎シーズンそれを覆す新戦力の働き。
今シーズンは、チーム得点王Aロペス選手・西村選手・永戸選手・ジョエル選手と続々とチームにフィットしています。やはり、チームのスタイルが明確に決まっているメリットは他チームよりもアドバンテージを持っています。
課題から探る補強ポイント
現状、マリノスの陣容で不安視されるポジションは、LSBとCBのみだと思います。
それ以外は、心配の必要が無いくらいの選手層で充実したチームです。
補強ポイント:LSB
LSBは永戸選手が、本領発揮し素晴らしいプレーを見せてくれています。
しかし、開幕当初は期待感のあった小池裕選手のスタメン起用が減少しています。
LSBは、角田選手・小池龍選手と本職ではない選手が起用されていることも多く、永戸選手が欠場する場合、大きな痛手となります。
LSBについては、補強が必要かもしれません。
最重要!?補強ポイント:チアゴの穴は、埋まっていない
CBは中盤で起用されることが多い岩田選手を含めれば5人います。
数的には、問題ないと言えます。5選手ともに対人戦に強く、Jでも屈指のメンバーです。
しかし、CBは一番補強が必要なポジションだと思います。
マリノスは、攻撃する際に両SBがともに高い位置取りをして流動的なポジションになることが多く見られます。特に相手を押し込む時間が長ければ長い程、このような形になります。
これが、問題なのかと言われれば、単純にYESとは言えません。
SBのこの動きは、攻撃時にパスコースの選択肢の増加や相手の攪乱に効果があります。
さらに、守備の局面においてもボールの即時奪回に効果があります。
しかし、不用意なボールロストやボールを即時奪回できなかった場合に大ピンチです。
上図のようにマリノスはハイラインを引いています。
つまり、広大なスペースを2人のCBとGKでカバーする必要があります。
昨年までは、圧倒的なスピードと広い守備範囲を持つチアゴ選手がいました。
彼が広大なスペースを個人能力で解決していました。
今シーズンは、CBの枚数こそ5人いますが、卓越したスピードと広い守備範囲を特徴に持つCBがいません。ハイラインを維持するために必要な特徴を持ったCBがいないということです。
この問題は、浦和戦で顕著に見られました。
特にユンカー選手の2点目は、不用意なボールロストから裏を突かれて失点しています。
スピードと広い守備範囲を持ったCBがいれば、余裕を持ってユンカー選手にシュートを打たれることはなかった可能性が高いです。
J1は、夏の移籍市場が7月15日に開きます。
各チーム、補強の噂や加入決定の発表がされています。
後半戦に、マリノスのCB問題の弱点をスカウティングしてくるチームがあるはずです。
マリノスはハイラインを引く以上、チアゴ選手のような特徴を持つCBを獲得することが必要不可欠だと思います。
最後に:夏の移籍市場は怖い
前半戦は、首位です。
満足行く結果ですね
今シーズンもマリノスファンで良かったと心から幸せに思います。
しかし、まだシーズンは半分です。
勝点差も無いに等しく、気の抜けない日々ですね。
夏の移籍市場も2022年7月15日(金) ~8月12日(金)で開きます。
各チーム、補強の動きや退団など変化が起こる可能性が高いです。
マリノスは、上記したポイントに補強はあるのか・・・それ以外のポジションに補強があるのかも注目したいですね。
ただ、前田選手・宮市選手なども夏加入なので、来期のブレイク候補の選手が来るかもしれない!!!
それはそれで、楽しみです。
移籍は、悲しいから断りたい・・・w
またね٩(ˊᗜˋ*)و
今シーズンは、優勝争いも残留争いも混戦です。
近年稀に見る混戦を見逃すな!!!
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