【Jリーグ試合分析】2022.9.3 FC東京 vs 横浜F・マリノス 

マリノス
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マリノスは、8月に入ってから公式戦4連敗を記録。

優勝争いのライバル・川崎にロスタイムに被弾・ルヴァンカップ・ACLを落とすなど勝たなければならない試合を落としてしまった。

しかし、魔の8月は終わった。
8月の課題をどれだけ修正しているかが、FC東京戦で問われる。
この試合は、Jリーグの残りシーズンを占う重要な一戦。

スタメン

両チームスタメン

試合展開

序盤は、両チームともに強度の高いボールの奪いあいが目立ちます。
マリノスは中断期間の影響か細かなミスでリズムを失います。

8分、カウンターから東京の紺野選手がバー直撃の美しいシュート。

11分、東京のCKをマリノスが奪いカウンター発動。エウベル選手が独走し、仲川選手にスルーパス。
PA内付近で仲川選手と長友選手が交錯しPKをマリノスが獲得。
しかし、VARの介入によりPK→FKに判定が修正されます。
ここから試合のペースはマリノスに傾きます。

26分、永戸選手がレオセアラ選手にスルーパス。
レオセアラ選手は、フリーで抜け出しますが、GKと接触し転倒。
明らかにGKスウォビィク選手はボールではなく、レオセアラ選手に接触ししていたものの、ノーファウルの判定。
※解説の戸田氏もPKではないかと終始コメントしていました。
この判定を機に清水主審の不可解な判定が続きます。
FKやCK・スローインなどほぼ全て東京有利な判定に・・・

39分、ペースを握りつつあったマリノスに転機が訪れます。
CKから岩田選手が押し込みマリノス先制。

45分、マリノスが自陣でビルドアップ。サイドをえぐった西村選手のクロスに仲川選手が合わせてマリノスが追加点。

前半は2-0でマリノスリード。

後半はFC東京が盛り返します。
細かな判定もマリノス側からすれば、納得のいかないシチュエーションが続き、ペースは東京に。

52分、60分とセットプレーから東京の塚川選手に決められ同点にされます。

その後、マリノスは水沼選手・ロペス選手・渡辺選手と選手交代しペースを握りかえします。
試合終盤には、マリノスが猛攻を仕掛けますが決定機を決められません。
結局、試合は2-2のままドローで終了。
マリノスは2点先行したものの痛恨のドローを演じてしまいました。

ビルドアップに改善の兆し:試合中の修正は今後に繋がる

結果は、2点差を追いつかれドロー。
ネガティブな面ばかりが目立つ試合展開でしたが、ポジティブな面も見られました。
連敗中に不安視されていたCBからのビルドアップに改善の兆しが見えました。
前半途中からビルドアップ工夫で東京のプレスが空転し、ペースを握ることに成功しています。

FC東京のプレス:中盤の密集へ誘い込むWG

まずは、この試合の東京のプレスを見てみましょう。

マリノスがCBでビルドアップ開始。
東京のプレスは、マリノスCB2枚に対して、WG(渡邊選手・紺野選手)がサイドからSBをカバーシャドウしながらプレスを掛けます。
そして、マリノスの下りてくるボランチにはオリヴェイラ選手がマークを突きます。

東京のプレスのメリットは、ピッチ中央の強度高くできることにあります。

マリノスCBからのSBのパスコースを消し、ボランチにボールを誘導しフィジカルに優れたオリヴェイラ選手がボールを奪取する狙いがありました。
※前回対戦時、このプレスでマリノスから得点を奪っています。

しかし、東京のプレスは前半途中から空転します。

マスカット監督の眼:東京のプレスの弱点を狙う

上述した通り、東京のプレスのメリットは、ピッチ中央の強度を高くできることにあります。
しかし、東京のプレスには弱点があります。
弱点は、プレスに行く東京WGとマリノスCBには距離があるということです。
マスカット監督は、そこに目を付けます。

マリノスビルドアップ修正

CBのエドゥアルド選手・岩田選手の立ち位置を段差を付け、自陣深くに修正しています。
この立ち位置の修正は、効果的でした。
以下の3つの+効果がマリノスCBに生まれます。

立ち位置修正による+効果
  1. マリノスCBへのFC東京のプレスが緩和
  2. マリノスCBは、時間的余裕を手にする
  3. マリノスCBの視野が広がりSBへのパスコースができた

この3つの+効果により、東京のプレスは空転することになります。
CBの立ち位置修正は、今後に向けて大きなヒントになったのではないでしょうか。
プレスに対してのCBの課題は今シーズン通してありました
マリノス対策として、対戦相手が行うことはビルドアップの破壊。
東京戦で一定の効果を発揮したことで新たにビルドアップの可能性を見出すことができました。

DAZN

最後に:ピッチに12人目の敵がいた

やはり、主審の判定に触れずにはいられません。
PK・警告・FK・CK・スローインのほぼ全ての判定がマリノス不利に働きました。
主審の判定が妥当にされていれば、前半で決着を付けていた可能性もありました。
私の記憶が正しければ、昨年も”彼”の不可解な判定でゴール取り消しがされました・・・
主審の判定に口は出したくありませんが、酷すぎる。
まるで日本代表がアジアとの戦いで受ける不可解なジャッジを彷彿させるレフィリング。
悪意すら感じます。

マリノスに話を戻すと2点差を追いつかれたことは痛恨です。
両得点ともにセットプレーからの失点。
なかでもCKの守備は、今シーズン開幕からの課題です。
マリノスは、ゾーン+マンツーマンディフェンスのミックスで守備をしています。
その影響か、セットプレー時にミスマッチが増えている印象です。

とは言え、上手くいった部分もありました。
特に前半のビルドアップ修正は、今後に繋がる大きなターニングポイントだったかもしれない。
次節から2試合続けてホームで開催されます。
まだ、マリノスは沈んでいない!!!!!
またね٩(ˊᗜˋ*)و

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