前節は、劇的ゴールで勝利したマリノス。
3連勝を目指し”横浜ダービー”に挑みたいところ。
しかし、アウェイの”横浜ダービー”は、今まで勝利が無い鬼門です。
熾烈な首位争いが加速する中、負けは許されない状況でしたが・・・
スタメン
試合展開
試合は開始から拮抗した展開です。
マリノスがチャンスを作れば、横浜FCがカウンターで反撃します。
前半8分。
CKからエドゥアルド選手がニアで反らして、ロペス選手が先制点を決めます。
先制点以降は、マリノスがペースを握っていきます。
宮市選手・エウベル選手に次々と決定機が訪れます。
しかし、決定機を外し続けてしまう・・・
すると、前半36分。
横浜FCのCK。PA外から林選手がスーパーゴールを披露。
マリノスは、決定機を逃し続けたツケが回ってきます。
前半は1-1で終了。
後半は、悪夢の展開に・・・
後半52分。
またしても横浜FCにゴラッソが生まれ、逆転を許してしまう。
やはり”鬼門”なのか・・・会場の雰囲気が一変する。
こうなると、何をやっても上手くいかないマリノス。
鋭いカウンターを浴び続け、終わってみれば4失点。
マリノスにとっては、悪夢の”横浜ダービー”となってしまいました。
やはりWBに苦戦するマリノス
敗因は、ミスやメンタルを除き以下2点が大きかったです。
- 先制後に追加点を奪えなかった
- WBの重心を下げられなかった
先制後に追加点を奪えなかった
一番の敗因は、先制後に追加点を取れなかったことだと思います。
先制点の後、計5回は決定機がありました。
特に宮市選手には、3度チャンスがあった。
前半は、3点奪えていても不思議ではなかった。
追加点を奪えなかったツケが横浜FCの同点弾・逆転弾を呼び込んでしまった・・・
WBの重心を下げられなかった
横浜FCが採用したシステムは、3-4-2-1です。
試合の展開に応じて、WBが戻り5バックになります。
5バック(3バック)を使用するメリットは、5レーンに満遍なく選手を配置できることです。
攻撃の局面で配置の乱れが起きにくいのが特徴です。
3-4-2-1のデメリットは、大きく2つあります。
- 試合展開に応じて、可変しずらい
→DFラインはCB+WBの計5枚。専門性が高いCB+WBはサイドレーンでの上下運動の専門家です。SB・CB・ボランチができる岩田選手(元マリノス)のようなユーティリティプレイヤーがいない限り、可変が難しいです。
つまり、多様な戦い方ができません。 - WBの立ち位置の難しさ→注目ポイント
WBの立ち位置の難しさ
注目すべきは、2つ目です。
横浜FCを躍動させてしまった戦術的要因は、WBの重心を低くできなかったことです。
5バックの肝は、WBです。
WBの立ち位置次第で、攻撃的・守備的にチームが変化します。
マリノス視点で言えば、横浜FCのWBの重心を低くさせ自陣ゴール前に釘付けにしたかった。
しかし、横浜FCはマリノスの中盤3角形4-3-3の弱点を突きます。
これにより、WBがバランス良く重心を適切な位置に保てました。
マリノスは、守備時にWGが戻ることが極端に少ないです。
左右のWGが守備意識が低いことに加え、相手DFラインをピン止めするためです。
つまり、横浜FCのカウンター時は、サイドの局面で数的不利になります。
マリノスのSBが1人でシャドー+上がってくるWBの2人を監視しなければいけません。
横浜FCは、サイドでの数的優位を生かします。
横浜FCは、シャドーがSBを中に引き付けるようにポジションを取ります。
マリノスSBは、一番危険な中央にランニングするシャドーにマークに行くことになります。
これにより、大外のサイドレーンを空けて、WBが上がるスペースを開けています。
カウンター時、常に大外のサイドレーンで横浜FCは数的優位です。
このようなメカニズムでWBがストレスなく攻撃に参加します。
マリノスは、サイドレーンの数的不利を解決できずWBを押し下げることができませんでした。
最後に:マリノスのサッカーは、追加点が必須
スコアは、1-4の大敗。
得失点もこの試合だけで-3。
痛すぎる敗戦です。
戦術的に語りましたが、一番の問題は追加点を奪えないこと。
決定力不足です。
先制点後に一体何度チャンスがあったのか・・・
今シーズンは、地味に決定力不足が目立つ。
ロペス選手の控えも目途が立たず、不安です・・・
とは言え、まだ首位です。
マリノスが残り9連勝すれば、文句無しの優勝!!!
まだボールは自分達にある。
とりあえず、連敗しないことが重要。
次節に期待しましょう。
またね
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