【Jリーグ試合分析】2023.2.17 川崎フロンターレVS横浜F・マリノス

マリノス
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いよいよマリノスのJ1連覇への道が始まります。

開幕戦は、昨シーズン最終節まで優勝を争った川崎フロンターレとの1戦です。
今節は、昨シーズンに悔しい想いをしたアウェイの等々力。

開幕戦でライバルと敵地での対戦に勝利できれば、非常に大きな一歩を踏み出せる!!!

スタメン

両チームスタメン

試合展開

試合開始序盤からマリノスのハイプレスが機能します。

開始3分、GKチョン選手のパスをエウベル選手がカットし西村選手がボールを拾います。
西村選手は、弾んだボールを冷静に流し込み先制点を奪取します。
PA外でバウンドした難しいシチュエーションでした。

この得点で勢いづくマリノスのハイプレスは切れ味を増していきます。
対する川崎は、LWGマルシーニョ選手以外でチャンスが作れません。

前半15分ごろから川崎はビルドアップに工夫を入れ始めます。
山根選手が中でボールを受ける動きを作ります。
これにより、試合の支配権は川崎が握っていきます。

前半18分、内に入った山根選手が起点となり遠野選手が抜け出します。
オビ選手が好セーブで間一髪。

試合は、攻める川崎に対して鋭い攻撃で反撃するマリノスという構図に。

すると、前半38分。
マリノスのCK。
ロペス選手がヘディングで落とし、エウベル選手が飛び込み追加点。
エウベル選手の華麗なアクロバティックなシュートでした。

前半は2-0でマリノスリードで折り返します。

後半は川崎がプライドを見せて猛攻を仕掛けます。
対するマリノスは、CBの畠中選手・角田選手が素晴らしく得点を割らせません。

すると、後半83分に事件が。
川崎の一瞬の隙を西村選手とマルコス選手が突きます。
センターサークル付近で素早い西村選手のリスタートに抜け出すマルコス選手。
マルコス選手がジェジエウ選手からファウルを受けてPK獲得。
VAR介入でPKがFKに変更されますが、ジェジエウ選手はドグソで退場処分。

マリノスは、終了間際にミスから失点しますが終始安定したディフェンス。
試合は2-1で終了。
マリノスは、ライバル相手に敵地で大きな1勝を手にしています。

DAZN

マリノスのハイプレス空転の理由

この試合は、近年では珍しく守勢に回る時間が多かった印象です。
2点リードしたという事実もありますが、川崎の戦術も大きく影響していた印象です。
マリノスのハイプレスの仕組みと川崎の対策を確認してみます。

マリノスのハイプレス:リーグ最強の強度は健在

マリノスのハイプレス

川崎戦でのマリノスのハイプレスは上図の通りです。
上図は、川崎がRSBの山根選手を使おうとする場合のプレス時です。

マリノスのプレス
  • 川崎CB(ボール保持者)←CF・ロペス選手
  • 川崎CB(非ボール保持者)←WG・エウベル選手
  • 川崎RSB←LSB・永戸選手
  • 川崎アンカー←トップ下・西村選手

なお、西村選手とロペス選手は臨機応変に互いのタスクをチェンジしています。
川崎がLSB佐々木選手側でビルドアップを始める場合は、反転して同じ構図になります。

マリノスのハイプレスは、非常にシステマティックでした。
エウベル選手・ロペス選手は、昨年よりも強度が高く練度が増していた印象です。

川崎のビルドアップの工夫:今後の課題

試合開始序盤は、マリノスのハイプレスが機能していました。
何度も危険な位置でボールを奪取しています。
さらに、西村選手の先制点もハイプレスが機能して川崎ビルドアップを破壊しています。

しかし、試合は川崎が次第にペースを握っていきます。

川崎の山根選手の動き

川崎がビルドアップで工夫したのは、山根選手の動きです。

山根選手は、中央でボールを受けるようにしています。
これにより、川崎はハイプレスを外して中盤で4対3の数的優位を得ていました。

DAZN

最後に:大きすぎる勝利

久しぶりに劣勢の時間が長かった印象でした。
でも、改めて冷静に見てみると最後にきっちりと守れていました。
劣勢の中で確実にゴールを奪い、相手にダメージを負わせる。
昨シーズンと比較して、試合巧者ぶりが見えて頼もしいと思いました。

もちろん、課題はあります。
例えば、上述した川崎の山根選手の動きなどを封じきれない場面もありました。
それでも、優勝を争う最大のライバルに敵地で勝利した。
これが本当に大きすぎる。

畠中選手・マルコス選手の復活がうかがえて有意義な試合でした。
またね ٩(ˊᗜˋ*)و

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