前節、優勝に王手をかけたマリノス。
Jリーグもいよいよクライマックスに差し掛かり、ホーム3連戦が始まります。
今節、2位川崎が未勝利かつ、マリノスが勝利すれば優勝が決まります。
対戦相手は、ガンバ大阪。
ガンバ大阪は、残留争い中です。
しかし、ガンバ大阪はチーム状況が上がってきています。
ガンバ大阪は順位こそ下位に沈んでいますが、クオリティの高い選手が揃っています。
さらに、長期離脱していた”エース”宇佐美選手が前節から復帰しています。
昨年も日産スタジアムでは、ガンバ大阪に敗れており油断できません。
スタメン
試合展開
試合開始からマリノスが攻勢に出ます。
喜田選手・水沼選手がシュートを放ちますがGK東口選手が防ぎます。
その後も出足の速いハイプレスやハイテンポなアクションでガンバ大阪を圧倒します。
しかし、ガンバ大阪は一瞬の隙で先制します。
７分、ガンバ大阪のCK。
ファーサイドに飛んだボールをダワン選手が折り返し、アラーノ選手が飛び込みガンバ大阪が先制します。
マリノスは先制点を与えますが、ほぼ相手陣内で攻撃していきます。
それでも、クロスが微妙にズレたりシュートを決めきれません。
２２分にはエウベル選手がフリーでクロスに合わせるものの枠外。
前半はガンバ大阪が東口選手を中心にギリギリで耐えて0-1。
後半もマリノスが圧倒的に押し込む試合内容です。
でも、最後のクオリティが低くマリノスらしい理想的な崩しは見せられず・・・
ガンバ大阪の粘り強い守備を前に1点が遠いです。
80分、またしてもCKの流れからパトリック選手に決められ万事休す。
ロペス選手・レオセアラ選手の２トップなどのプランを実行するものの得点できず・・・
試合はホームで痛すぎる敗戦に終わりました。
この日の試合は、10回やれば９回はマリノスが勝利していた試合内容でした。
それほどの試合内容でした。
優勝争い中に、その１回を持ってこられてしまった。
| マリノス | スタッツ | ガンバ大阪 |
|---|---|---|
| 23 | シュート数 | 7 |
| 8 | 枠内シュート | 4 |
単純なシュート数を比較しても、マリノスはガンバの３倍以上のシュートを放っています。
しかし、枠内シュートは放ったシュートに対して８本と少なかった印象です。
こういうデータを見ても、勝たなければいけないゲームだったと思います。
ガンバ大阪の試合プラン
正直、記事を書こうか迷いました。
それほど、この試合は戦術的な観点は少なかった印象です。
ガンバ大阪は、自陣にブロックを引き守備を固めてワンチャンスに掛けていました。
ガンバ大阪の守備ブロック：自陣に引きこもりスペースを消す
ガンバ大阪のシステムは4-4-2。
その守備は、自陣深くに引き込もります。
とにかく、中央と自陣のスペースを埋めることを強く意識していました。
マリノスのCBにボールを保持させて、自陣での守備に全力を注いでいました。
特筆すべき戦術的な動きはあまりなかったと思います。
だけど、守備に割り切ったからこそマリノスを苦しめたのも事実！！！
強いてマリノス対策で特徴的だったものを挙げるとすれば、ガンバ大阪のボランチの動きです。
ボランチ２枚の距離感を狭く保ち、マリノスのトップ下がライン間でボールを受けないように対策していました。
ガンバ大阪の攻撃：戦術”パトリック”
ガンバ大阪は、攻撃も至って単純です。
マリノスのハイプレスに捕まらないようにパトリック選手もしくはDFライン背後へのロングボールが主体でした。
特にマリノスに有効だったのはパトリック選手。
ガンバ大阪は、上述した通り自陣に引きこもり守備ブロックを構築します。
そのため、多くの場合に自陣深くから攻撃がスタートします。
自陣深くの場合、マリノスのハイプレスが激しいです。
ガンバ大阪は、自陣でのボールロストのリスクを避けてロングボールが多くなりました。
パトリック選手は、マイボールになった瞬間に空中戦に有利なマリノスSB側へ動きます。
そこに宇佐美選手を中心としてガンバ大阪の選手がフォローしていくというのがプランでした。
マリノスの修正：彷徨うアラーノ
マリノスは負けてしまったものの、ほぼ敵陣内で試合を展開。
さらに、多くのシュートシーンがありました。
ガンバ大阪の守備に対して、前半途中から修正が働いた結果であると思います。
上述した通り、ガンバ大阪の守備で特徴的だったのは、ボランチ２枚の位置です。
マリノスのトップ下がライン間でボールを受け取らないように距離感を狭くして、パスコースを遮断しています。
この配置に対してマリノスは、攻撃時に小池龍選手がボランチ２枚の横に動きだします。
これによって以下の2つの効果を生んでいます。
- ボランチ１枚を釣る
→小池龍選手が気になり、距離感やトップ下への意識が混乱
ライン間やボランチ脇を使用しやすくした。 - アラーノ選手が守備時混乱
→アラーノ選手が守備時孤立し、混乱。
ボランチ脇のスペース管理が曖昧になる
得点には結びつかなかったけれど、試合中の効果的な修正でした。
最後に：痛恨の敗戦
この試合は、優勝だけを考えると引き分けでも十分でした。
試合内容もガンバ大阪を圧倒し、優位だったため残念です。
自分達のスタイルを突き通して、勝点を失ったとも言えます。
これが今のマリノス。
アウェイでの川崎戦と同じような感覚です。
戦況こそ違うものの、自分達のスタイルを突き通して勝点を失う・・・
正解か不正解は神のみぞ知る・・・ではありますがｗ
今節で言えば、より勝利が必要だったのはガンバ大阪の方です。
相手が自陣深くに引き込んでいるのなら、無理に攻め込まないのも手ではないかなと思いました。
マリノスは、おびき寄せて仕留めるといった手法もあったはず・・・
時にはそういう戦い方もできると理想かなという印象。
「マリノスは、少し一辺倒すぎるな」と今シーズンは何度も感じます。
もちろん、現状は首位。
Jリーグでは、万能な最強チームは存在しないし作れないのも事実。
皆さんはどう思いますか？？？
またね٩(ˊᗜˋ*)و
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