インコさんも人間と同じく、体調を崩します。
当然、病院に行く必要があります
インコさんは、身体が小さく容態が急変しやすい動物です。
この記事を読んでいる飼い主さんの中には、容態が急変して焦っている方もいると思います。
でも、適切な方法で連れて行かないと今以上に衰弱してしまう可能性があります。
ストレスの無い方法で、動物病院まで連れていくことが重要です
この記事は、インコさんの病院選び・連れていき方・受診する際の注意点をまとめています。
★動物病院体験記はこちら
動物病院について
本来は、飼育を始める前に病院を探しておくことがベストです。
動物病院は、少し人間の病院とは勝手が違います。
動物病院の特徴を理解していないと連れて行ったけれど無駄足に終わり、インコを衰弱させてしまう可能性があります。事前に動物病院の特徴を把握しましょう
インコを診れる病院???
動物病院には、それぞれ見れる種類の専門があります。
インコを診察できる鳥専門病院は、珍しい部類に入ります。
ほとんどの動物病院は犬猫専門病院です。
インコの飼い主さん目線での動物病院の括りはこんな感じ
- 犬猫専門病院→絶対にNG
インコさんが重症でも犬猫専門病院では診察はできません。 - 鳥も診察できる病院→どうしても近隣に鳥専門病院が無い場合
鳥も診察できる病院の場合、医師の力量が全てです。
専門病院に比べ知識や設備が充分でない場合があります。
積極的な治療が受けられない場合もあります。 - 鳥専門病院→ここがベスト
飼い主さんは、なるべく鳥専門病院を探してください。
距離としては、近ければ近い方が良いです。
まずは、自宅付近に鳥専門病院があるかチェック!!!
鳥専門か専門じゃないかで治療の質が変わってくるよ
病院が見つかった!!!必ず電話連絡
病院が見つかったら必ず電話で連絡をしましょう。
- インコを診れるか?
→鳥専門病院以外は要チェックです。
日によっては、鳥を診れる医師がいない。 - 自宅から何分で行けるか
- 何時に行って良いか
親切な病院だと、親身に相談に乗ってくれるよ
動物病院は、予約制の病院が多いのも特徴です。
鳥専門病院は、数が少ないため遠方からも訪れる人がいます。
そのため、予約がびっしりと埋まっていることも珍しくないです。
突然訪れても病院の外で長時間待つ恐れも・・・
予約制の動物病院に受診する場合は、以下の2パターンになります
- 予約(まだ症状に余裕がある)
→1日でも早く予約しましょう
その場合は、病院に保温するべきか確認してみてください
保温はインコさんが具合が悪い時に処置すると効果的な場合があります
★インコの保温管理についてはこちらから - 予約外(苦しそう)
→インコさんが苦しそうにしている場合は、緊急です
予約に空きが無くても、相談しましょう。
すると、病院も予約がいっぱいでも状況を見て診察できそうな時間を教えてくれる親切な病院もあります。
ただし、予約優先の場合は待つことを覚悟しましょう
インコを病院に連れて行こう:ストレスをかけないことが重要!!!
インコさんは、外出がストレスになります。
いつもと違う景色・違う音などがストレスになり、病状が悪化する危険もあります。
適切な方法で、素早く動物病院に連れていきましょう。
外の温度は夏・冬ともに危険です。
電車などでは、あらゆる音がストレスになります。
移動は、温度管理しやすく静かな車がベストです。
車でも過度な冷房・暖房には注意です。
用意するもの
インコさんの移動には、十分に気を付けましょう。
怪我・温度変化・外的要因によるストレスは遮断する必要があります。
- 小型プラケースor移動専用ゲージ
- タオル(1.を覆う)
- かばん(1.を入れる)
- 温度管理グッズ(夏・冬には注意)
- 餌・水(念のため)
- 糞
準備開始
1. 小型プラケースor移動専用ゲージを用意
具合の悪いインコさんを入れてあげましょう。
プラケースと専用ゲージどちらでも大丈夫です。
インコさんが怖がらないように日頃から慣れさせておくと良いかも。
プラケースや専用ゲージの中に入れるものは必要最低限にしましょう。
特にプラケースの場合、床にキッチンペーパーを入れるなどしましょう
2. 1.をタオルで覆う
タオルで覆う目的は、インコさんが外の景色で怖がらないように目隠しするためです。
タオルは目隠し程度なので、ふんわりとかけます
呼吸が苦しくならないように注意
3. 2.をかばんにいれます
タオルで覆ったプラケース(移動専用ゲージ)を入れられる少し大きめのかばんが、おすすめです。
かばんは、万が一の衝撃吸収と移動中のプラケース(移動専用ゲージ)を固定したり温度管理にも重要です。剝き出しで持ち運ぶよりも安全です。
4. 移動中の温度管理について
特に夏・冬は持ち運び中の温度に気をつけてください。
インコさんは、自身での体温調節は苦手です
しかし、病院までの移動中はどうしても室内外で温度に差が出てしまいます。
完璧な対策は無いけれど、ある程度は対策できます。
【夏の場合】
保冷剤やペットボトルに水を入れ凍らせたものを、かばんに入れる。
【冬の場合】
カイロやペットボトルにお湯を入れたものをかばんにいれる。
対策は完璧じゃないから、様子を見ながら調整してください
私たちに暖かい物や冷たい物が直接触れないようにしてね
5. 餌・水(念のため)
予約外の診察になってしまうと、長時間待たなければいけない時もあります。
そんな時のために餌・水を持っていきましょう
水入れや餌入れは注意が必要。先が尖っていたり、固定用に針金が付いている場合はケガしないようにしてね!!!
餌は少量をジップロックに入れて、水は水筒に入れて持参しましょう
6. 糞は持っていくと役立つかも
動物病院で診てもらうときには、その日直近でしたインコさんの糞を持っていきましょう
診察では、糞で細菌やウイルスの有無を検査することが多いです。
動物病院の移動中に糞をすることもあるけど、出ない時もあります。
卵を産んだ場合は、卵を持っていきましょう
★インコの発情と産卵防止はこちらから
動物病院に着いた
動物病院に着いたら受付に声を掛けて、病院の指示に従いましょう
動物病院内のマナー
動物病院は、病気や具合が悪い子たちがいっぱいいます。
みんな苦しいし飼い主さんは不安でいっぱい・・・
だから、マナーは必須
- 病院内では指示があるまでインコさんをゲージから出さない
→普段大人しい子でも、環境の違いで興奮して暴れる子もいます。
飛び出して怪我したり、鳥専門病院以外では犬猫も居て非常に危険です
絶対にインコさんを出してはいけません!!! - 他の動物との接触は控えましょう
→どの子も具合が悪くて受診しています。他の動物に刺激を与えないようにしましょう。
また、他の動物はウイルス感染の可能性があります。インコさんを守る意味でも不要な接触は避けましょう - インコさんから常に目を離さない
→飼い主さんがトイレに行くなど、その場を少し離れる際は一言受付に声をかけて預かってもらってください。
診察で伝えること
医師は、診察する上でインコちゃんの情報が必要となります。
きっと医師は、以下のような質問をしてくるはずです。
- 症状
→病院を受診した理由。いつからその症状があったのか。どういう影響を受けているのか。
体重の増減などもわかるとベストです。 - 年齢
→譲り受けた場合や不明の場合は、その旨を伝えましょう。 - 性別
→インコは性別が分からない子もいます。わかる場合だけで大丈夫です。 - 普段の餌
→シード・ペレット・おやつ。全て伝えましょう。
普段から、体重はチェックしておきましょう。
健康管理の指標になるよ
診察で最低限聞くこと
飼い主さんはきっと不安でいっぱいですよね
そんな中、病状説明されても分からないことがいっぱいなはず・・・
でも、分からないことはちゃんと聞きましょう
ここでは最低限聞くことを挙げてみました
- 症状の原因
→必ず聞きましょう。何度も苦しい思いをさせないためにも必須です。 - 治療方針
→治療方針は必ず聞きましょう。来院の頻度や入院など重要なことです。 - 今後気を付けること
→再発防止は重要です。食事の改善やゲージ環境など要因は、きっちりと解決しましょう - 治療費
→インコさんの治療費は人間と違い3割負担ではありません。
ペット保険が無い限りは、100%負担です。
今後、治療費がどれくらいかかるのか聞きましょう。
あまりにも高額になりそうな場合は、医師と相談しましょう。
最後に:鳥専門病院のリサーチは絶対!!!
いかがでしたでしょうか。
人間の病院と動物病院って全然違うんですよね。
初めて受診した日は、混乱しました。
そして、とにかく鳥専門病院は少ない・・・
まだ、インコさんが元気で飼い始めたばかりの飼い主さんも鳥専門病院を探しておくべきです。
それと何度も言いますが、ベストは鳥専門病院です。
一応、鳥も診れる病院と鳥専門病院では、治療のクオリティが全然違います。
出来れば、鳥専門病院を探してください
またね٩(ˊᗜˋ*)و
★サザナミインコの飼育する前に知っておきたいことはこちらから