2022シーズンは、3年ぶり5度目の栄冠を手にしたマリノス。
改めて2022シーズンのJ1リーグでの戦いぶりを総括します。
そして、来シーズンに向けての補強を考察します。
もう、来シーズンに向けての戦いは始まっているぜ!!!
順位表:攻撃・守備ともに最強の王者
順位 | チーム名 | 試合数 | 勝 | 分 | 負 | 得点 | 失点 | 得失点 | 勝点 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 横浜F・マリノス | 34 | 20 | 8 | 6 | 70 | 35 | 35 | 68 |
2 | 川崎フロンターレ | 34 | 20 | 6 | 8 | 65 | 42 | 23 | 66 |
3 | サンフレッチェ広島 | 34 | 15 | 10 | 9 | 52 | 41 | 11 | 55 |
4 | 鹿島アントラーズ | 34 | 13 | 13 | 8 | 47 | 42 | 5 | 52 |
5 | セレッソ大阪 | 34 | 13 | 12 | 9 | 46 | 40 | 6 | 51 |
上記は、2022シーズンのJ1トップ5の順位表です。
2022シーズンの序盤は、マリノス・川崎・鹿島の3チームが優勝争いを繰り広げました。
しかし、リーグは中盤に差し掛かると鹿島は大失速。
最終的にマリノスと川崎の一騎打ちとなった今シーズンでした。
優勝するのに相応しいデータ
ホーム勝率 | アウェイ勝率 | 平均勝点 | 平均得点 | 平均失点 |
---|---|---|---|---|
67% | 44% | 2.0 | 2.0 | 1.0 |
上記は、今シーズンの各種データです。
J1で優勝するためには、1試合あたり平均勝点が2必要とされています。
マリノスの1試合あたりの平均勝点は2です。
1試合あたりの平均勝点から、年間通して安定した戦績を残したと言えます。
得点力:リーグ最強
2022シーズンは、マリノスがJ1最多得点チームでした。
アタッキングフットボールは、今シーズンも健在です。
1試合あたりの平均得点は、2点です。
ちなみに、2021シーズンの1試合あたりの平均得点は2.4点です。
昨シーズンと比較すると若干得点率が落ちています。
順位 | 選手名 | 得点 |
---|---|---|
1 | Aロペス | 11 |
1 | レオセアラ | 11 |
2 | 西村拓真 | 10 |
3 | エウベル | 8 |
4 | 水沼宏太 | 7 |
4 | 仲川輝人 | 7 |
上記は、2022シーズンの主な得点者です。
印象としては、例年と比較すると飛びぬけて得点が多い選手はいません。
しかし、CF・WG・トップ下で出場している選手が軒並み10ゴール付近と結果を残しています。
10ゴール以上の得点者は3名もいます。(ロペス・レオセアラ・西村)
個人に依存することなくバランスよく得点をあげています。
さらに、宮市選手がケガすることなくプレイできていれば他のWG選手と同じように得点を挙げていたと予想できます。
宮市選手は、15試合3ゴールを奪っており、1試合あたり平均は0.2ゴール。
残り試合に出場できれば+4ゴール奪っていた可能性が高いです。
守備力:真のアタッキングフットボール完成か!?
2022シーズンは、マリノスがJ1最少失点チームでした。
1試合あたりの平均失点は、1点です。
名古屋グランパスと並びリーグNO.1の守備力を手に入れました。
攻撃は最大の防御を有言実行した形となります。
昨シーズンまでのマリノスは、ビルドアップ時のハイプレスに弱かったです。
ビルドアップの失敗は即失点につながります。
今シーズンは、ビルドアップの改善が見られています。
ビルドアップの改善の要因は大きく分けて3つです。
- CBの立ち位置の修正
- GK高丘選手の判断力の向上
- 渡辺選手の出場機会増加
注目は「渡辺選手の出場機会増加」です。
2022シーズンの渡辺選手は、昨シーズンよりも約400分多く出場しています。
渡辺選手は、ピッチを的確に動きビルドアップを助け状況を打開できます。
マリノスのビルドアップのキーマンと言えます。
優勝できた要因
順位 | チーム名 | 試合数 | 勝 | 分 | 負 | 勝点 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 横浜F・マリノス | 34 | 20 | 8 | 6 | 68 |
2 | 川崎フロンターレ | 34 | 20 | 6 | 8 | 66 |
2022シーズンの優勝争いは、終わってみれば最終節まで食い込みました。
川崎との優勝争いは紙一重でした。
2022シーズンは、両チームともに勝てる試合を落としていた印象です。
しかし、終わってみればマリノス・川崎ともに勝利数は20試合です。
数字上違ったのは、負け数です。
マリノスは、川崎よりも負けが2試合少ないです。
その分、マリノスは川崎よりも引き分けが2試合多かった。
今シーズンのマリノスは、内容が悪くても引き分け以上に持っていく力が川崎よりもあったと言えます。
来期補強について:今年も激震
ここからは来期に向けた補強の動きを考察します。
マリノスは、海外移籍など市場が開くと放出・加入の動きが活発です。
王者とはいえ、主力選手の退団はあると予想されます。
上図は2022シーズンのフォーメーションです。
マリノスの補強ポイントは、以下の通り。
- 右CB
- 左SB
- 日本人CF
- WG
右CB:岩田選手以外は信頼を得られず・・・
右CBが一番の補強ポイントです。
2022シーズンで出場したCBの選手一覧は下記の通りです。
選手名 | 適正ポジション | スタメン試合数 | 出場時間(分) |
---|---|---|---|
エドゥアルド | 左CB | 21 | 1919 |
岩田 | 右CB/ボランチ | 31 | 2715 |
角田 | 左CB | 12 | 1164 |
畠中 | 左CB | 11 | 943 |
實藤 | 右CB | 5 | 440 |
主に右CBで起用されたのは3名(岩田選手・畠中選手・實藤選手)です。
出場時間を見ると軸は、岩田選手です。
しかし、岩田選手はボランチ起用が多いです。
出場時間は、ボランチ起用の時間も含まれています。
マスカット監督は、岩田選手をボランチで起用したいと考えられます。
畠中選手は、左CBが適正です。
しかし、シーズン開幕直前でチアゴ選手が退団しました。
補強されたエドゥアルド選手は、左CBが適正だったこともあり右CBで起用されています。
そのため、畠中選手は慣れない右の起用がパフォーマンスに影響します。
本来のパフォーマンスが出せない状況が続き出場機会が減少しました。
實藤選手は、出場すれば安定したパフォーマンスを残します。
しかし、出場すれば負傷という状況が続きます。
實藤選手のスタメン出場は、5試合となっています。
右CBで信頼を得ているのが、岩田選手のみという現状を考えれば補強必須なはずです。
外国籍枠を考えれば日本人なはずです。
左SB:永戸選手に依存
左SBは、永戸選手・小池裕選手・角田選手・小池龍選手が起用されています。
左SB本職は、永戸選手・小池裕選手です。
本来であれば、永戸選手・小池裕選手でローテーションしたかったはずです。
しかし、小池裕選手はスタメン4試合のみでマスカット監督の信頼を得られませんでした。
角田選手・小池龍選手は別ポジションが本職です。
永戸選手が起用できない場合、主にビルドアップ面で苦労しました。
左SBは、補強の可能性が少なくありません。
個人的に移籍2年目の小池裕選手の覚醒を期待しています。
日本人CF:2023シーズンからのACL外国籍枠は拡大
CFは、ロペス選手とレオセアラ選手が起用されました。
西村選手がトップ下にコンバートされたこともあり2名で回しています。
成績は、ともに11ゴールと合格点を出しています。
しかし、どちらかが欠場した場合にベンチから出場できるCFがいません。
マリノスのハイプレスを試合通じて強度を保つためには補強が必要です。
ACLは、2023シーズンから外国籍枠が拡大します。
2023シーズンからは、外国籍枠6人(アジア枠1人)になります。
WG:仲川選手が退団の可能性
選手名 | 年齢 |
---|---|
水沼 | 32 |
エウベル | 30 |
仲川 | 30 |
宮市 | 30 |
ヤンマテウス | 24 |
WGは、戦力的には問題ありません。
得点・アシストともに全員が素晴らしい出来でした。
しかし、途中加入のヤンマテウス選手を除き全員が30代です。
WGは、高齢化しています。
WGは、退団・加入の可能性があります。
11月15日、仲川選手のFC東京移籍が報道されています。
移籍はほぼ確実のようです。
仲川選手の退団が決まれば、補強必須です。
最後に:戦いは始まっている・・・
今シーズンは、最高の結果を得られました。
本当に素晴らしいシーズンだった。
Jリーグで最も喜びを味わえたのは、マリノスサポーターです。
マリノスの関係者すべての方々に感謝したいです。
また、すでに来シーズンに向けて移籍情報がちらほら出て来ました。
マリノスからも仲川選手の移籍報道が出ています。
朝から動揺しっぱなし・・・
もうすでに来シーズンに向けて戦いは始まっているんですね・・・
出会いあれば、別れもある。
サッカー界では、なおさら。
別れは特に辛いけれど、マリノスは続いていく!!!!
またね٩(ˊᗜˋ*)و