前節、昇格組の新潟に敗戦を喫したマリノス。
優勝争いで神戸に置いて行かれないためには、連敗は避けたいところ。
今節の対戦相手は、ガンバ大阪です。
ガンバは、最下位とまさかの低迷中です。
しかし、宇佐美選手・ネタ選手・ダワン選手など実力者が揃います。
昨年もホームで敗れた相手であり、油断はできません
スタメン
試合展開
試合開始からガンバペースで進みます。
マリノスは、ビルドアップのミスが続いてショートカウンターに苦しみます。
しかし、ガンバは決定機を決められず。
徐々にマリノスがぺースを引き戻します。
すると、前半37分。
永戸選手のCKから、西村選手が頭で決めてマリノスが先制点。
前半は、マリノスが1-0とリードして折り返します。
後半は、開始からガンバが攻勢を掛けます。
すると、アクシデントが発生。
後半59分、松原選手が2枚目のイエローカードで退場処分に・・・
マリノスは、残り30分以上を10人で戦うことになってしまいます。
松原選手の退場で完全にガンバがボールを支配。
マリノスにとっては、厳しい時間帯が続きます。
後半78分。
劣勢の中、ロペス選手がマリノスに勇気を与える。
自陣からガンバDF4人をなぎ倒し、ドリブル突破でFKを獲得します。
このFKで永戸選手がスーパーシュートを決めます。
ガンバゴールまで30m以上。永戸選手の蹴ったボールは急激に変化。
名手・東口選手を破る貴重な追加点となりました。
試合は、このまま2-0でマリノスが勝利。
敵地で退場者を出しながら、最高の結果を手にしました。
進化の途中:偽9番の作り出すスペースが鍵
この試合は、勝利したものの課題が残りました。
まだ、偽9番を使ったビルドアップが上手く活用できていません。
そのため、ガンバの守備陣形に自らがハマってしまいました。
ガンバの守備①:中央を絞めて圧縮するブロック
ガンバの前半開始早々の守備システムは4-4-2です。
大きな特徴は3つ。
- 2トップ(石毛選手・ジェバリ選手)がボランチをカバーシャドウしながらCBにプレス。
- サイドMF(アラーノ選手・倉田選手)がサイドから中央に絞る
- ボランチ(ネタ選手・ダワン選手)がトップ下と偽9番をマーク
マリノスは、偽9番を使用してビルドアップします。
CB/GKからのビルドアップは、高確率で中央3レーンを使用します。
ガンバは対策として、中央を絞ることを選択します。
4-4-2のサイドMFがアウトサイドレーンからハーフスペースへ絞ります。
ガンバは、マリノスのビルドアップ時にピッチ中央を圧縮してプレスを掛けやすくしていました。
しかし、この守備は前半開始早々こそ機能しますが、徐々にマリノスが攻略します。
4-4-2システムの穴は、2トップ背後のスペースです。
ガンバの2トップは、徐々に守備がルーズ気味になっていきました。
結果、2トップ背後をマリノスのボランチ2枚がフリーで受けられるようになります。
ガンバの守備②:偽9番に対してはCBがマーク
2トップ背後を上手く使えるようになり、徐々にマリノスが落ち着きを取り戻します。
すると、ガンバは守備陣形を変更します。
中央3レーンを使うボランチへのアプローチを変更します。
守備時2トップを担っていた石毛選手を1列下げます。
マリノスのボランチには、石毛選手・ネタ選手がマークする陣形に変更しています。
そして、偽9番で下りるロペス選手には、CBがマークに行きます。
マリノスがガンバのプレスにハマっていた時は、中央3レーンで捕まっています。
偽9番により、中央を圧縮したガンバの守備陣形に飛び込む形になりました。
なお、徐々にWGとSBへのパスを増やしガンバを押し込むことに成功します。
マリノスの進化への鍵:偽9番の空けたスペース
ガンバは4-4-2の守備が上手くいかなくなって、守備陣形を変更します。
上述した通り変更後は、偽9番にはCBがマークにいきます。
つまり、偽9番がCBが釣り出したことになります。
これこそが偽9番のメリットであり、マリノスの進化の鍵です。
しかし、マリノスは、偽9番の空けたスペースを使用できませんでした。
WGやトップ下が偽9番の空けたスペースへ侵入するべきでした。
今後は、偽9番の空けたスペースへの活用が進化への鍵です。
最後に:アンデルソン・ロペスは替えが効かない
ガンバ戦は、本当に感動しました。
松原選手の退場後、どの選手も引かなかった。
全員が素晴らしかった。
その中でもロペス選手が凄かった。
攻撃はもちろん、守備も全力。
同点FKに繋がったドリブルは4人をなぎ倒し突破。
このプレイでガラリと試合の雰囲気が変わりました。
そろそろ報われる気がする!!!
永戸選手の初ゴールも嬉しい。
衝撃のゴールでしたね~今後のFKはみどころです。
またね٩(ˊᗜˋ*)و
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