【2023シーズン】 横浜F・マリノス 【補強診断】

昨年の2022シーズンは、悲願のリーグタイトルを奪還したマリノス。
最多得点・最少失点の文句無しの優勝でもありました。

でも、マリノスのオフシーズンといえば荒れに荒れる。
主力選手の衝撃の移籍は、近年のお家芸ｗ

今シーズンも・・・

2023シーズン新体制発表会が終了し、補強＆退団は一区切りしました。
そこで2023シーズンの開幕前のマリノスの補強＆退団状況をまとめました。

★2022シーズンの総括はこちら

退団・レンタル

※人数が多いため、トップチームで出場機会が多かった選手のみ記載します。

選手名	ポジション	移籍先	備考
岩田智輝	ボランチ/CB	セルティック	レンタル
レオセアラ	CF	C大阪	完全移籍
仲川輝人	WG	FC東京	完全移籍
樺山諒乃介	WG/トップ下	サガン鳥栖	完全移籍
松田詠太郎	WG	アルビレックス新潟	レンタル延長
天野純	トップ下	全北現代モータース	レンタル延長 所属先は変更

退団した選手で大きな影響を与えそうなのが岩田選手・レオセアラ選手・仲川選手です。

岩田選手：チームの大黒柱

岩田選手は、ボランチとCBを兼務していました。
MVPを獲得した実績の通り守備面において欠かせない戦力でした。
圧倒的な対人能力でマリノスの守備を支えていました。
セルティックにレンタルとなっていますが、完全移籍前提の可能性が高いです。

レオセアラ選手：献身性が高い

レオセアラ選手は、CFのレギュラー格で11ゴールを記録していました。
攻撃面だけでなく、プレスの起点にもなれる献身性が光っていました。
夏場以降は調子を崩し、終盤はロペス選手にスタメンを譲る機会が多かったです。

仲川選手：ジョーカー

正直言って、驚きました。
仲川選手は、マリノスの顔と言っても良い選手でした。
昨シーズンは７ゴールを記録。
スピードがあり、局面での判断を間違えない選択ができる選手です。
スタメンはもちろん、ジョーカーとしても貴重な戦力でした。
誰が出てもマリノスを体現していた選手です。

加入選手

選手名	ポジション	前所属	備考
植中朝日	CF	V・ファーレン長崎	完全移籍
上島拓巳	CB	柏レイソル	完全移籍
井上健太	WG	大分トリニータ	完全移籍
木村卓斗	ボランチ	明治大学	大卒
村上悠緋	CF	関東学院大学	大卒
白坂楓馬	GK	鹿児島ユナイテッドFC	復帰
榊原彗悟	MF	ラインメール青森	復帰

上島選手・井上選手・植中選手の3名に注目です。

上島選手：待望の右CBか

昨シーズンの補強ポイントである右CBでの起用が予想されます。
空中戦とフィジカルの強さが武器の選手です。
マリノスにはいなかったタイプのCBです。
マリノスは、セットプレーからの失点が目立っていました。
上島選手の、空中戦は貴重な戦力となるはずです。

井上選手：チアゴをぶち抜いたスピード

本職は右WGです。
ポスト・仲川選手と言った印象でしょうか。
新体制発表会でも触れていましたが、スピードが武器の選手です。
あのチアゴ・マルチンス選手をスピードでぶち抜いたとか・・・
チアゴ選手をスピードで振り切った選手は、J1でも見たことがない。
それだけでもかなり、ワクワクする選手ですね。
スピードタイプのWGは、マリノスのサッカーと相性が良く注目したいです。

植中選手：化ける可能性あり

本職はCFです。
21歳と若いですが、2021シーズンにJ2で19試合10ゴールを記録しています。
マリノスは、秋にACL参戦します。
２番手のCFとして、出場機会は少なくないはずです。
ボックス内での駆け引きが上手いワンタッチゴールが武器の選手です。
一気にブレイクする可能性を秘めています。

主力流出は想定していたのか・・・

今シーズン大きな流出は、岩田選手・レオセアラ選手・仲川選手です。
マリノスは、彼らの流出は想定していたのでしょうか・・・
結論から言うと、チームとしての想定外の移籍は仲川選手のみだと思います。

仲川選手

唯一の想定外。
マリノスが慰留していたと報道されています。
移籍金が発生していない点も、想定外だった証拠ではないでしょうか。

岩田選手

今シーズン唯一のスタメンで移籍した選手は岩田選手のみです。
岩田選手の海外移籍は、獲得時から予想されていました。
レンタル移籍ですが、戻ってこない可能性が高いです。

レオセアラ選手

レオセアラ選手の移籍は想定内だったと予想します。
理由は2つ。
1.移籍金が発生するタイミング
→C大阪が移籍金を払ったと報道されています。
2.外国籍枠
→マリノスのシステムは、1トップを採用しています。
昨シーズンからの起用を見ればロペス選手をマスカット監督は重宝しています。
同ポジションに外国籍選手を被らせたくなかったというチーム編成の意図を感じます。

補強総括

それでは、昨シーズン終了時点の補強ポイントは現段階で埋まったのか確認してみましょう。
★補強ポイントの詳細はこちら
※ようせいの主観です。異論は認めますｗ

右CB：一番の補強ポイントはクリア

2022シーズン終了時の一番の補強ポイントでした。
昨シーズン終盤は、畠中選手が精細を欠き、實藤選手の負傷が響きました。
結果、終盤戦はボランチ起用していた岩田選手が右CBで起用されています。
2023シーズンは、岩田選手がチームから離れています。
しかし、補強はクリアしたと思います。
畠中選手がキャンプから右CBとして調整できること。
實藤選手は、持病の手術成功。
そして、空中戦とフィジカルの強さを武器とする上島選手の加入。
右CB補強は、及第点に達したと言えるでしょう。

左SB：現状維持・・・

昨シーズンは、永戸選手がファーストチョイスでした。
試合を重ねるごとに、攻守において替えの効かない存在になりました。
一方で、永戸選手が欠場すると攻守において機能性が失われました。
今シーズンは、大きな補強・流出はありませんでした。
とは言え、2年目の小池裕選手・本職はCBながら終盤戦で起用された角田選手がいます。
ポテンシャルは充分なはずです。

日本人CF：ロペス不在時に不安

スタメンはロペス選手です。
万全なら今シーズンも二桁以上の得点は堅いでしょう。
一方で、レオセアラ選手が移籍しました。
上述した通り、レオセアラ選手移籍は、マリノスとしては想定内だったはず。
加入したのは、植中選手と村上選手です。
若く伸びしろがある一方で、J1は未経験です。
ロペス選手が欠場した場合、問題を抱える危険があります。
場合によっては、トップ下から西村選手を1列上げる必要があります。
ACLが秋に開催されるため、新加入があるかもしれません。

WG：宮市選手復帰まで綱渡り

左右のWGができる仲川選手を失いました。
戦力的に大きな損失です。
問題なく左WG起用できるのがエウベル選手のみに。
宮市選手が怪我から完治するまで、LWGは手薄になります。
獲得した井上選手もケガで現在リハビリ中との情報もあります。
リーグ開幕序盤は、手薄なポジションです。
ヤンマテウス選手のフィットが重要です。
失敗すればエウベル選手・水沼選手依存になり兼ねない状況です。
今シーズンの鍵は、ヤンマテウス選手が握っている！！！

まとめ：選手層に不安が

今シーズンの補強は、少し大人しい印象です。
結果的にスタメンは極力維持しつつ、若返りを図った形になりました。

加入選手は、ポテンシャルが高い若い選手が多いです。
一方で、実績という面において退団した選手と比較して物足りないのが本音。

特にCFとWGに置いては、顕著です。
ロペス選手が欠場した場合のCF・宮市選手が復帰するまでのWG。
得点に関わる重要なポジションだけに歯車が狂ったら厄介です。

とは言え、近年のマリノスは毎回のように開幕前に不安が残ってきましたｗ
エリキ選手・ジュニオールサントス選手・チアゴ選手の移籍などなど。
しかし、その度に選手が覚醒し救世主になってくれた。
前田選手・オナイウ選手の覚醒。
まさかの西村選手のトップ下など・・・
だから、今シーズンもきっと、乗り越えてくれるはず！！！
またね٩(ˊᗜˋ*)و