前節は、退場者を出したものの引き分けに持ち込んだマリノス。
開幕からここまで負けなしと上々のスタートを切っています。
今節は、アウェイでコンサドーレ札幌との対戦。
勝てば首位浮上のチャンスでした。
しかし、結果は・・・
スタメン
マリノスの注目は、LSBです。
出場停止の永戸選手に代わって小池裕選手がスタメンに入りました。
また、GKは引き続き一森選手が務めます。
試合展開
試合は、開始序盤から札幌のプレスが光ります。
出足の鋭さと、明確なマークでマリノスは局面を打開できません。
前半8分、大事な時間帯にミスから小柏選手に決められ失点。
小池裕選手が目測を誤り、一森選手も中途半端な飛び出し・・・
ミスが二重に重なってしまった・・・
その後も、ボールを意図的に持たされプレスの餌食になり続けます。
ショートカウンターから次々にチャンスを作られてしまいます。
前半は1-0で終了。
よく1失点で済んだという印象です。
シュート数もまさかの0。
後半も流れは一行に変わらず・・・
札幌のプレスに苦しみ続けます。
すると後半77分。
ビルドアップでミスが発生して失点。
試合は、0-2で終了。
マリノスは、完敗。
収穫が全く得られなかった試合となりました。
ピッチでなにが起きたのか・・・完敗の理由を探る
札幌戦は、まさに完敗。
前半はシュート数0。
全て札幌の術中にハマってしまいました。
なぜ?これほどまで札幌のプレスがハマったのでしょうか・・・
札幌のプレス:徹底したマンツーマンディフェンス
札幌のゲームプランは、ビルドアップを破壊してのショートカウンターです。
マリノスがボールを保持すると、マンツーマンディフェンスを徹底しています。
マリノスのどの選手に誰がマークするか、常に迷いがありませんでした。
札幌は、意図的にマリノスにボールを保持をさせ試合を展開しています。
試合を通して、集中力や強度が落ちないマンツーマンディフェンスは見事でした。
なぜ?プレスにハマり続けたのか・・・:課題は山積み
サッカーにおいて、完璧な戦術は存在しません。
しかし、前半においてシュート無しと完璧にやられる試合は滅多にありません。
札幌が3バックで5バック気味に守備してくることは予想できました。
さらに、マンツーマンディフェンスをマリノス相手に仕掛けてくる相手も少なくありません。
札幌のプレスは高レベルだったのは事実。
しかし、奇策でも無いし珍しい事象ではなかった。
なぜ、札幌戦は相手の術中に完全にハマってしまったのか・・・
原因は、ひとつじゃないのも事実です。
その中でも、大きな理由に成り得たのは2つだと思います。
- 定点化したSB
- マリノスの攻撃手法
原因1. 定点化したSB
マリノスのサッカーはSBが特徴的だとよく言われます。
まさにその通りで、マリノスのサッカーはSBが非常に重要です。
札幌戦はSBの台所事情が非常に厳しかった。
RSBは、松原選手と小池龍選手がメンバーに入れず本職不在。
※今シーズン加入の上島選手(本職CB)が起用されています。
LSBは、永戸選手の出場停止でした。
主要な戦力が軒並み離脱していてSBが機能不全に陥っていました。
ビルドアップにおいては顕著でした。
なぜ?機能不全に陥ったのか・・・
それは、SBがSBの位置にずっと留まってしまったからです。
つまり、定点化した。
本来のマリノスのSBは、定点化せずに内と外を使い分けていました。
これにより、相手選手の立ち位置を動かして混乱させるのがマリノスのビルドアップです。
しかし、SBが定点化したことで札幌のプレスの的になっていました。
原因2.マリノスの攻撃手法
マリノスの攻撃のほとんどは、CFとトップ下の選手のポストプレーを起点に始まります。
上手く嚙み合うと、短い距離に選手が連動し、左右に揺さぶることができます。
従来であれば、札幌のマンツーマンディフェンスはかなりハイリスクです。
しかし、マリノスはCFやトップ下・WGが裏へ抜けるシーンがほとんど見受けれらません。
これが札幌のプレスに上手くハマってしまった要因です。
札幌はリスク無くプレスを掛けられたのです。
この問題はマリノスのサッカーが更に進化できる要素を持っています。
CFが空けたスペース。
CFの空けたスペースを利用できれば、マリノスはさらに攻撃の幅を持つことができます。
最後に:完璧にしてやられた
札幌戦は、マリノスサポにとっては辛かった・・・
完璧にしてやられました。
個人的には、永戸選手の不在が響いたかなと思います。
ビルドアップ時にチームとして動きが無かった。
悔しい気持ちもあります。
でも、今回は札幌を称賛したいと思います。
90分間どの選手も自分のタスクを完遂した集中力と執念はすごかった。
またね٩(ˊᗜˋ*)و